SSブログ

あっという間に時間が過ぎた!映画「BAKUMAN」 [映画]

こんにちは。

前のブログで映画「怒り」のことを書いたのですが、この映画でもう一つ重要なことを興奮するあまり書き忘れていました。

それは映画音楽。

担当しているのは坂本龍一さん。

一切触れないなんて失礼にもほどがありました。。。。

この場を借りて謝罪を致します!




映画に欠かせない、欠かせないと言ったら少し間違いがありますね。

映画の演出、シーンを2倍3倍、もしくはそれ以上に鑑賞者の心情に訴えかけることが出来る音楽。

この怒りには音楽の力も絶大な威力を発揮しております。



実際に映画を見てみるとかなり顕著にわかります。


圧倒的な演技と抜群の音楽。

2つの最強の力が合わさって映画「怒り」を圧倒的な作品にしています。



----------------------------------------------------------------------------------------------------------------


皆さんはマンガを読みますか?

「読んだことありません」って方はいるのでしょうか?

僕はコロコロコミックから始まりました。

「レッツ&ゴー」「ポケモン」「学級王ヤマザキ」とか主に読んでましたね。

小学校高学年ぐらいの頃から「少年ジャンプ」を読み始めました。

あの頃は「ドラゴンボール」「スラムダンク」「るろうに剣心」「幽☆遊☆白書」(今パソコン”ゆうゆうはくしょ”って打ったら左の完璧な変換が出てきてビックリ!!)

「I’s」このマンガが少年誌だったとは今でも信じられません、、、友達ん家でドキドキしながら読んでました、、)「封神演義」「リーダー伝たけし」「ホイッスル」「シャーマンキング」このマンガが少年誌だったとは今でも信じられません、、、友達ん家でドキドキしながら読んでました、、)「遊戯王」とか読んでいて

今でも少年ジャンプは少しですが読んでいます。

ボボーボボとかありましたね?w

懐かしすぎて書くのが止まらないのですが
「真島くんすっとばす!!」とか「密リターンズ」「マインドアサシン」「ラッキーマン」「ぬ〜べ〜」「BOY」「マサルさん」「ROOKIES」「ジョジョ」シリーズ(僕は第4、5部あたりで挫折)とか挙げればきりがないほどジャンプさんにはお世話になりました。

僕よりマンガ好きな方は星の数ほどいると思いますので、これを機に昔のジャンプ作品にどんなのがあったけな〜

っていう歴史を振り返ってみるのも楽しいかもしれません。いや、楽しいです!!(笑




あっという間に時間が過ぎた!

映画「BAKUMAN」

原作 大場つぐみ 小畑健

監督 大根仁

出演 佐藤健 神木隆之介 山田孝之 染谷将太 小松菜奈 桐谷健太 新井浩文 皆川猿時 
   宮藤官九郎 リリーフランキー 

bakuman_B1.jpg

あらすじ
高木秋人は、真城最高が恋心を抱く相手・亜豆を描いた絵をみて「漫画を作らないか!」と誘う。
些細なことから真城もそれに乗っかり、完成した作品を「少年ジャンプ」へと持ち込んでいく。
持ち込んだ二人は編集者の服部と出会い、漫画家としての資質を認められる。
二人のジャンプ連載作家への道のりを描く。


--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


今回は久しぶりの『今さら紹介するには遅すぎるんじゃないかっていう映画』シリーズです。

今勝手にシリーズ作ってみました(笑

映画館でみたかったんですけど、タイミングが合わず逃した作品。



原作の大場つぐみさん・小畑健さんは
「ヒカルの碁」「デスノート」と世代の人なら日本では知らない人はあまりいないんじゃないかっていうレベルの超人気漫画家コンビ。(僕は上記の2作品とも読破しています。)



「デスノート」に続く二人の少年ジャンプ連載漫画「BAKUMAN」の実写映画です。


まー!!!!!!本当にエンターテイメントとして面白かったです!

気づけばあっという間に時間が過ぎていました。


僕も「BAKUMAN」を読んでいたんですけど、あの小畑・大場コンビの”セリフ多し”設定を繊細に詰める””そして完結までのしっかりとした長さ”を映画化って、、、と不安が満載でした。


監督の大根さんはBAKUMANの20巻におよぶ内容が映画の尺に収まりきらないと一度オファーを断ったというほど。

しかしその後ストーリーを絞って脚本を練りに練ったといいます。


僕の知人も「BAKUMAN」読者で映画を観に行っていたのですが、

「よくあそこまでまとめた!」と絶賛していたほどです。


主人公の二人も佐藤健さん、神木隆之介さんと今をときめく大人気の俳優さん。

このブログでも紹介した「桐島部活やめるってよ」の高校生役が大好評を経て

オファーされたとか。

そして「仮面ライダー電王」や「Q10」「ブラッディマンデー」などで絶妙な学生年代役を数多くおなしてきた佐藤健さん。

この二人も映画と同じく説明もいらないと思いますが(笑



この二人が本当に絵になるんですよ・・・・

かっこいい。



エンターテイメント内容の学生役をやらせたらナンバー1のコンビですね。

容姿よし!演技よし!

とにかく二人のさわやかでアツい演技は観ている人を、気持ちよくさせてくれます。

男の人でも観ていて飽きない二人は必見です。



二人を囲う役者さんも山田孝之さんをはじめ超豪華。

さらに役柄も超個性的なので、そういった部分もかなり楽しめます。



そしてそして映画中の中でも大注目なのが、

主人公二人の”漫画を描いている”ということに立ち向かう特殊シーンは必見です。

このシーンは何回でも観れる!!っていうほど迫力に満ちております。

なんと実際の撮影とプロジェクションマッピングを併用した初の撮影の試み。

これはやられた!!

誰が考えたんだこの演出!!っていうぐらい驚いた映像演出でした。


細かい設定や登場人物など、実際の少年ジャンプ(集英社)の拝啓をありのままリアルに描かれており、

なかなか突っ込んでいかないと知りえない事情や情報も知ることができるなど、

知識や教養的な面も面白く、なるほど感覚で観ることができます。


エンディングも「BAKUMAN」ならではの演出がしっかり付いていて
最後の最後まで飽きさせないです。

紹介してるうちにエンタメの映画系では完璧な作品だったんじゃないかと思うほど。

観ていない人は少ないと思うんですけど、原作は知ってるけどまだ観てない人や、

原作知らないけど名前だけって人や全く知らないっていう人すべてにおいて面白い!!楽しめる!!って自信持ってオススメ出来る映画です。



是非!




































nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

涙を超えた。圧巻。映画「怒り」 [映画]

こんにちは。

※とりあえず映画「怒り」の感想?(際立ったネタバレはなし)

というか推奨文?に今すぐ行きたい方は、このくだらないくだりはスルースクロールしてください!




千葉の田舎街に越してきて半月が過ぎました。

ある日家に帰ると、スルスルっと足元を移動する何かが。

ビクっとすると相手もビックリしたのか動きを止めました。

はじめましてこんばんは。

アシダカグモさん。




今はこすして”アシダカグモさん”とか言っちゃってますが

そのときはその存在を知らなかったわけで

鳥肌。

デカイ。

直径8cm〜10cmはあるぞ。


お隣さんへ殺虫剤を借りに行くことにしました僕は。

しかしお隣さん。(ここでアシダカグモさんがどんな蜘蛛かを知ることになる)

「この辺だったらどこにでもいるからさ〜ゴ◯◯リとかも食べてくれるし、人間に害もないし
大丈夫だよ〜心配ないよ」

と。

本当は心の中で「いやそんなの関係なくて見た目的に厳しいから殺虫剤貸して・・」

と思ったのは言うまでもありません。

仕方なく

「あーそうなんですね!じゃあ大丈夫かー!」

とお隣さんを後にしました。


ググると、ふむふむ。

ゴ◯◯リなどを食べてくれる”益虫”とまで言われているではありませんか。

そうですか。そうですか。



家に帰ると(当たり前ですが)姿を消していました。


次の日、風呂からあがって玄関をみてみると、いるじゃぁあありませんか。

本当はほうきとかでササッとそのまま外に出せばいいのですが、僕が動くとすぐ動きやがるんで

なかなか難しいのです。



ネットでは”益虫”とまで謳われ、「殺さないで」との声が多数飛び交うめずらしいヤツ。

しかし皆様。僕はこの広い家に一人でヤツと過ごさないといけないので厳しいのです。

本当ごめんなさい。

用意していた殺虫剤をこれでもかというぐらいヤツに吹きかけました。

逃げる、逃げる。

逃げたところにもプシュ~!!っとひたすらに。。


姿は見えませんが、お亡くなりになられたことでしょう。

その瞬間。

何故かかなりの罪悪感が・・・

何もしていないヤツに、しかも益虫に対して、自分の傲慢な思考で殺してしまうなんて。



と。




と。



次の日また風呂からあがったら、、


いたんです。


ヤツが。

死んでなかった。

少し、安心(笑

でもやっぱり見た目がキツイ。

そんなにmeのことスキ??

そんな現れる?

もうこいつと共存することにしました。




————————————————————————————————————————————————————————————



みなさんの周りには素性の知れない人っていたりしますか?

僕の近所には少しばかりいて、この前深夜、車で帰ってきたらビニール袋をたくさん

抱えて裏路地に立っていてとてもビックリしました。


もうご老人なんですが。

昔からいるんですけどね。

誰も話しかけようとも、近づこうとしません。


素性を知れないっていうことだけで、

少なからず恐怖を覚えますよね。

そういう恐怖をどんどん自分の中に作ってしまう。想像してしまう。

人間はやはり弱い生き物です。





涙を超えた。圧巻。

映画「怒り」

ダウンロード (4).jpeg

監督 李相日

出演 渡辺謙 妻夫木聡 綾野剛 宮崎あおい 松山ケンイチ 
   森山未來 広瀬すず 佐久本宝 ピエール龍 三浦貴大 高畑充希 池脇千鶴 ほか


あらすじ
ある夏、八王子で夫婦殺人事件が起こった。
犯人は顔を整形し、逃亡。
その行方はいまだ知れず。
事件から1年後、千葉・東京・沖縄に素性の知れない3人の男が現れた。。


———————————————————————————————————————————————————————



レイトショーですが、公開初日に観ることが出来ました。


今年一番観たかった映画。




圧巻でした。

タイトル通り、涙を超えました。

”涙を超えた”感覚が確かにしたんですよね。

泣いてる場合じゃない。

圧巻。

みろ。

映画をしかとみろ。


よくぞここまで作り上げたものかと。


と、僕は思いました。

これは観た人によって感想は千差万別です。



監督・出演陣ともに人気実力ともに最強クラスと言っていいほどだけに

かなりの期待を背負った作品。


人の数だけある期待に、どれだけ応えられるかも、千差万別です。




さて、個人的な感想は「圧巻」ということで、とても!素晴らしかったです!


3つの都市で別々に繰り広げられる物語を素性の知れない(犯人かもしれない)という

人間の登場を軸にして物語は進みます。



その3つの物語を絡めて徐々にクライマックスに持っていくのは、

演出的にも映像編集的にも大変だっただろうなぁ、、、

相当な熱量で作られたことでしょう。



李監督は役作りのため徹底的にリハーサルをやることで有名(演出でもかなりの激しさ・厳しさでも有名)。入念な本読みやロケ地見学個々の役柄について台本にも原作に描かれていないバックグランドを深く考えさせるという。

ということで出演陣のみなさんも相当な役作りをしてきたことは事前のニュースなどでもみなさんご周知の通りかもしれない。

ゲイ役の妻夫木さんと綾野さんは自主的に二人で暮らしはじめたというし、森山未來さんは無人島生活を経験したという。



東京編の妻夫木さんは本当に”物語・役者に溶け込む”見事な演技をされています。

なんだろう。演じるというより”溶ける”っていう僕の見方。

それぐらい”自然”。一番自然だと思っています。

溶けてるんだよなぁ。これは最高の絶賛です。



そして綾野剛さん。

この方は本当に演技の”幅”、”種類”を自在に操れるマジシャンのような俳優さん。

今回も今までに観たことがない綾野剛さんを見れて感心・・・。

感心なんてかなり上からですが、「はぁ、、、、こんな演技やセリフの吐き出し方が出来るんですねぇ、、、」うっとりため息が出てしまうほど。

東京編の二人の演技が作り出す柔らかな空間はとても美しいです。



千葉編の松山ケンイチさんは、最近あまり映像作品でみていなくて、ワイドショー

の写真やCMでみかけることが多く、映画「ノルウェイの森」時期の全盛期に比べると

老けたなぁ、ふくよかになったなぁ。と思っていましたが

大変失礼しました。

全盛期と同じ空気感バリバリに演じていたので、ビックリしました。

やはり実力派。

物語の軸となる3人の中で監督の演出が、ある意味際立っていた一人かもしれません。



松山さん演じる田代の相手役(愛子)を務める宮崎あおいさん。

宮崎あおいが李作品に??とかなりの疑問を持っていましたが、さすがはまだまだ若いながら

大女優と言って過言ではない方。今までにない役柄・演技を完璧に熟していました。

すごい。すごいわ。



そして渡辺謙さん。

豪華すぎでしょ。久しぶりに日本の映画で観る事ができた感覚。

やはりすごいのが”渡辺謙”というブランドを表出さずに父親の洋平役を演じていたこと。

(本当上からのような発言すみません・・)

ハリウッドでもお墨付きの俳優さんなのに、これだけ静かである意味普通の父親を演じられる

というのがすごいです。




沖縄編の広瀬すずさん(泉役)は李監督にかなりの激しいダメ出しをされて本作品に臨んだことで有名です。辰哉役の佐久本さんとともに20・30回と同じ芝居を続けたそうです。
「そこにいるのが泉でない以上は、丸一日かけてでも泉をみつけていかなきゃいけない」と李監督。

20・30回ですよ!?同じ芝居を20・30回?丸一日?
これが芝居ということでしょうか。命を削るってこういうことを言うのかもしれません。

確かに広瀬すずさん演じる泉は、ストーリー上かなり難しいと思いました。

「怒り」というタイトルがある意味、部分部分では泉を表しているということもあり

生半可な演技では作品を完成させることがかなり厳しかったと思います。

登場人物の中でも感情の繊細なグラデーションを一番求められる役だったと思います。



相手役の佐久本さんは僕自身初見でした。

最初は泉の単純な恋煩いの役なのかなと思っていたら、まぁどんどん沖縄編に突っ込んでくるでは

ありませんか。

撮影当時16歳。初日からクライマックスまで、ビックリするぐらい大成長していて、人が変わっ

てしまったのではないかぐらいの迫力の演技力をスクリーンにぶっこんでいきます。


そしてそしてかなりご無沙汰の森山未來さん。

最近は海外にダンスを習いにいっていたと聞いていました。

本当に映像で観るのは久しぶりでかなり嬉しかったです。

森山未來さん。すげーっす。

ただただ、すごい。ただただただただただただただすごさを再確認。



とまぁダラダラ書いてしましました、、、、、、、、、





この物語は

大々的に人間の弱さ・脆さを描いています。

人をどこまで信頼できるのか。

”わからないという恐怖”

”想像力という恐怖”

”疑うという恐怖”


そんな誰にでもある、恐怖の隙間をえぐられるような作品です。



渡辺謙さんが、海外の映画祭にこの映画の上映後に


「日本人にでも難しい内容を海外の人にどう伝わるのかが心配でしたが〜」的な

ことを言っていましたが、僕はそこまで難しい内容ではないのかなと思っています。


こんな雰囲気の映画だから、最後は答えが曖昧に終わっていくのかなと思いきや

ある意味ではしっかりと答えを出せるような映画になっているのかなと感じました。




クライマックスはもう出演陣のみなさんの演技が大爆発で、何度も言うようですが圧巻です(笑


高畑充希さん、池脇千鶴さんもやはり演技がうまく、小さなシーンながらも役を最高に作り上げていた

のでもう少しこの二人の絡みも見たかったです。


レイトショーでも結構人がいたのですが、驚いたのは、エンドロールになってから誰も席を立たな

かったこと。エンドロールが全て終わってから席をみんな立ち始めました。

これははじめての経験かも。


その代わり鼻をすする音が場内には響いておりました。


僕の気分はスタンディングオベーションです。



期待値が高いだけに、そこをあえてつついてやろう、という方にはオススメ出来ませんが

「みてみたいけど難しそう」と躊躇している方にはとてもオススメです。


役者さんは若手・人気・実力派が揃っていているし、簡単に言うと3つのお話に分かれているし

登場人物も少なく実はシンプルな映画なのでとても観やすいです。


まだ9月17日(昨日)公開したばかりです!!


是非映画館で映画を観に行ってみては!!



ここで少し紹介した文は公式HPだともっと詳しくお話が掲載されています!
http://www.ikari-movie.com/














































nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

映画の流れに身をまかせて。映画「私の男」 [映画]

映画の流れに身をまかせて。映画「私の男」


こんんちは。

みなさんにとって”映画”とはなんでしょうか。

やはり一番の多くは”娯楽”という答えが多いでしょう。

娯楽・・・楽しむこと。またそのような物事。

そう、

「話題の映画を観たい!!」

「楽しみ!!」

「絶対感動する!!」

ホラー映画だと肝試しのような感覚で観に行ったりします。

暇つぶしだったり、気晴らしだったり、好きな俳優さんや女優さんが出ていたり

とか。


映画を観に行ったりDVDを借りるときの動機は基本的にはそんな感じですね。



そして観た後。

面白かった!

感動した!!

怖かった!!

予想と違って微妙だった!

つまらなかった!!

と割と単純な感想をぶつけて映画の娯楽が終わるわけです。


今回はそんな単純な動機や感想では終わらせられない映画の紹介です。



——————————————————————————————————————————————————

映画の流れに身をまかせて


映画「私の男」
監督 熊切和嘉

原作 桜庭一樹

出演 浅野忠信 二階堂ふみ  他


ダウンロード (3).jpeg

あらすじ

奥尻島を襲った大地震で少女・花は家族を失う。
彼女を引き取ることになった遠縁の男・淳吾。

二人の生活がはじまり、花は中学生になった。





——————————————————————————————————————————————————



出演のところを浅野忠信さんと二階堂ふみさん二人だけにしました。

他の出演者の方も多数いらっしゃいましたが、ごめんなさい。

それほどこの二人が濃厚に脳裏に焼き付いています。

ちなみに監督の熊切さんも撮影が終わってからもずっと二人の姿が脳裏に

焼き付いていたようです。




この映画を観たきっかけは本当になんとなく。

園子温監督の「ヒミズ」に主演してから”二階堂ふみ”さんという女優が

(多くのみなさんもそうだと思いますが)気になる存在だったから

という理由です。

ヒミズを観てからも何本か二階堂さんの出演する作品は観ていました。

間違いなく日本を代表する若手女優さん。

そんな理由で、今回も。



そんな理由で観た僕ですが、大火傷ですね。

なんか映画のブラックホールに飲まれた感覚。



二階堂ふみさん。すげー

これじゃあ多くの人に「テレビドラマの演技は手をぬいている」

と思われても仕方ないかも(笑

なんだこの人は。

わけわからないセリフを不思議と説得に変えてしまう演技力。

わけわからないシーンを映画芸術にしてしまう演技。

どうしたらあんなに腹を決めて演技が出来るんだろうか。




演技はもちろん演技なんだけれども、どうしたらあそこまで自分という皮を

バリバリ剥がせて役者にどどどっぷりとつかれるのか。

”あの役をやる人はいる”だろうけど

”あの役を出来る人は彼女しかいない”っていう個人的な感想。

とにかく演技が濃い。濃厚。どろっどろ。

自分の身体の中をどろどろされる感覚。



物語の花は中学時代・高校時代・大人時代と分かれていて

その時代にしっかりと合わせた役作りの完成度にもお手上げ。




そして相手役の淳吾・浅野忠信さん。

もはやこの人こそ日本を代表する俳優さんですが(笑

花(二階堂ふみ)と生活を通してどんどん絡み合っていく男を

演じていきます。

気がつけば、冒頭に演じていた淳吾とは全く別の淳吾が顔を出していくその

変化は素晴らしすぎて気持ち悪いです。

二階堂さんばっかりベタ褒めしていますが、浅野さんじゃなければこの映画

は評価されなかっただろうと思うほどの存在です。

二階堂さんのどろどろの演技に対して、溶かされないで対峙していた凄さは

圧巻です。




そして最後に忘れてはいけないのが監督をはじめとした映画製作スタッフの方すべて。

花の中学時代・高校時代・大人時代

これらの順で撮影カメラ(記録媒体)を16mmフィルム・35ミリフィルム・デジタル撮影

と3種にわたっての機材を使い分けるこだわりの執念。

そしてマジな流氷の上での芝居、そしてそれを撮影。

そりゃボケてもしょうがない。

もはや嫉妬しかありません。





まぁこんな僕がどんな感想を言おうが浅はかなので

今日は特別に他の方の力を借りてみようと思います。

http://watashi-no-otoko.com/comment.pdf
(あ!この感想ページに飛ぶとじゃっかんのネタバレあります!)


これは著名人の「私の男」をみた感想です。

僕が一番好きな、そしてこの映画を見事に文章で表していると思った方は

岩井志麻子さんです。

もはや辞書で意味を調べないとちゃんとした意味さえわからない表現を使っております。

是非調べてみてください。






人にとって映画とはなんなのでしょうか。

これは本当に個人的な意見だからスルーしてくれていいのですが

明らかにこの映画を観て「娯楽」とは感じませんでした。

面白い。

楽しかった。

とかじゃない。

けど、

つまらなかった

なんて一切思ってない。


なんでしょ(笑

もうわからない(笑


観ている最中、自分の中でわからなくなって

「この映画に身をまかせよう」とリアルに自分自身に言い聞かせました。

そうしていくうちに岸にたどり着くように映画が終わりました。

”こんな映画があるんだな”

それが僕のインプルな感想です。




この感覚を味合わさせてくれる映画がこの先あるのか。


未来に期待。


みなさん是非!っていう作品では決してないんですけど

僕がズラズラ今回のブログで述べたことを味わいたかったら是非。






nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

たまにはベタできれいな映画を。 映画「くちびるに歌を」 [映画]

くちびるに歌を

こんにちは。

っ台風ばっかりですね。

こうも天気が悪すぎると、個人的に外ロケの撮影が延期になったりするので

スケジュールがうまく進まないことが多くあります。

自分の描いたスケジュール通りに進まないのが結構嫌な僕です。(って大体みんなそうですよね)

昨日から千葉県のとある市に居住というか、月の半分以上は生活することになりました。

なんだろう。

やることがあるのだけれど、一人でいるせいか時間が有り余っているような感覚が

半端じゃありません。

これがスローライフってやつなのか。

今まで一息着くと、テレビをとりあえず付けて番組流しながら写真の編集したり、

ネットサーフィンしたりしていました。

”流しながら”と言っていますけど、やっぱり合間合間でテレビをしっかり観てたんだな

と思います。

だから時間が早く経っていました。


こっちにテレビを持ってきていないので

編集とかがなーんかすぐ終わるんですね。


そうすると静かな無の時間が流れる。

誰もいないし何もない。


これは、映画を観る時間がかなり増えそうです。


今日紹介するのは、そんな千葉の無の時間から一番最初に観た映画です。





—————————————————————————————————————————————————————————


みなさんは合唱コンクールをしたことがありますか?

僕の世代だと中学校の文化祭は大体合唱コンクールが大まかなプログラムの内容だったと思います。

ちゃんと歌ってましたか?(笑


僕はとにかく上がり症で、なんか条件を満たすと汗が止まらない止まらない。

合唱コンクールのときは、ステージに経つと汗だくで、歌ってる最中、目の前がぐるぐるグルグル

回っていた記憶が鮮明にあります。

ちゃんと歌ってたのかな。

もう記憶がほとんどありません。

大人になってこういう学校行事を取り上げる映画に出会うと、もっと真剣に頑張れば

よかったなぁと誰もが思う(?)ことでしょう。

もっと本気になってやって、その物事をしっかりみつめながら大人になっていけたら

どんなに良かっただろうと。

だから僕はそれを取り返したいかのように映画を観たいし映画を作りたいです。



たまにはベタできれいな映画を。

映画「くちびるに歌を」

監督 三木孝浩

出演 新垣結衣 木村文乃 桐谷健太 恒松祐里 下田翔大 葵わかな 柴田杏花 ほか

poster2.jpg


あらすじ

長崎県のとある島の中学校合唱部。

顧問のハルコは産休に入るため、代わってハルコの中学校の同級生柏木ユリに臨時教員・合唱部の顧問をお願いする。

ユリは元ピアニストだが、肝心のピアノは生徒の前では一切弾かないし、生徒に対して冷たい態度をとり、顧問としてのやる気も見えない。

そんな中、ユリの美貌を目当てに女子しかいなかった合唱部に男子が入部することとなる。

顧問もやる気がない。男子も入って部活は混乱。

合唱部の未来は。



————————————————————————————————————————————————————————————


どっちかといったら暗め〜の映画を紹介することが多いこのブログ。

こういった青春映画を紹介することは極めて!!稀であります。

前回のブログで軽く書道ガールズに触れました。

こういったキレイな学園青春映画って一部の人しか受けが良くないというか。

今の時代キレイ事があまり流行らないというか。

どこか闇や暗かったり、汚さがないと人々の心に残らないっていうのが実情だったりします。

そんななかでもこういう映画が作られていっている意味が絶対にあるわけで。

なんだか観る人たちを試しているような気がします。

”これを観て何も感じなかったら心が腐り始めてるかも”って。






僕の中で、最近良く使う”僕世代”だと新垣結衣さんって「学生役」のイメージです。

やはり「恋空」ですよね!!

あとはドラマだと「ドラゴン桜」とか。


そんな学生役で、笑顔も多い役の方が今回は先生役(柏木ユリ)。

先生役の上でさらに無愛想。

こんな新垣さんははじめてだなーと。


監督の三木さんも、新垣さんの配役に対して


”全然先生っぽくない”

”新垣さんの明るいイメージとのギャップ”

と起用した理由を話していました。



そんな無愛想な演技が新鮮で、そして妙に魅力的で何故か集中して観てしまう。

今考えるとなんでそんなに集中していたのだろう。

特に新垣さんを注目していた・好きな女優さんってわけでもなかったし

でもすごく良かった。

すごく自分にとっては魅力的な演技でした。


なんというか、

無愛想なんだけれど、心がしっかりしている。

自分の弱いところもちゃんと知っている。

そういう人としての美しさみたいなものが、無愛想ながらも

ものすごく伝わってきていた。のかもしれません。



とまんまと三木監督の策略にどっぷりハマってますね(笑







そんな無愛想で何か秘密を持っている柏木ユリ(新垣結衣)の過去と

それぞれ生徒が抱える心の事情がキレイに、純粋に絡み合って物語が進みます。



柏木先生と生徒ナズナ・サトルのシーンは、

本当にキレイです。

優しいです。





個人的に屋上のシーンは自分の中で名シーンにランクインしました。




そして、この映画においてもう一つ重要な要素。

小説のモチーフにもなっている

アンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」が主題歌・劇中歌となっております。



これ、、すげーいい曲・・(って知ってますよね)


これがね、、、やばい。


また”その歌まで”の演出もすばらしい。


ある程度、ベタな物語や進行ではありますがそれでも


最後のシーンは目から水が出て画面がぼやけてしましました。


言葉と、それぞれの事情。そして音楽。


これは心を洗いたいときに必ず観て欲しい映画ですね。


ありがとうございました。










































nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

忘れてはならない事件。映画「BOX 袴田事件 命とは」 [映画]

こんにちは。

いきなりですが、最近観た映画でブログに大きく取り上げない映画一覧です。
この他にも観ていますが、それらは省略します(笑
少しネタバレというか感想を言葉を選ばず書いているのでご注意です。

・シン・ゴジラ
エンターテイメントとして最高峰の映画だと思いました。
シンプルに全ての要素が高いレベルだったし、何よりほとんどの観た方が絶賛だったので
特に僕がどうのこうの言う映画じゃないでしょう。


・寄生獣(前編)
かなーり個人的に、僕的に、原作が大好きな僕的に。
泉新一くん役の染谷将太さんの演技に納得がいかなかった。
”新しい新一”という見方も出来ることは出来るかもだけれど、あの原作のミギーと共生していきつつ
新しい自分に染まっていくグラデーションがあまりなかったかなと・・(前半観ただけだけど)
「新一くんぶっきらぼうすぎじゃないのか・・」と思ったのは自分だけかな。


・書道ガールズ!!わたしたちの甲子園 
久しぶりに純粋な青春映画を観ました。
そしていわゆる”難しくない映画”でした。
感じたことは、”書道”というあまり大きく流行らない活動やパフォーマンスが、映画の中で顕著に演出されることによって、誰かの心の中に大きく印象付けられる影響力があるということ。
この映画を観たとき、大勢の子どもたちと一緒に観た。
誰かが映画の力によって少しでも書道に影響を受けてくれたら、素晴らしいことだと思う。


・ソロモンの偽証(前・後編)
個人的にはかなり長く感じた・・・(実質的にも長いのだけれど)
結末とそれまでの道のりに少し疑問を感じてしまった。
原作とも結末の演出が少し違うみたいで、原作ファンからすると残念に感じたみたい。
ただ、全6部作3000ページを越えるこの作品を映画化すること自体かなり挑戦てきな
試みだったようで、「よくここまでまとめた」という声も。
この映画は、自分で映画中のどこかを切り取って、胸に置き止めて味合う見方をするといいかも。





——————————————————————————————————————————————————————————————


※ブログを読んでくださる前に、今回は書いているうちに内容がとてもじゃないですけど”娯楽”とかけ離れた内容です。

暗いし重いし真面目です。

そしてなんだかプロパガンダ的な感じのブログにもなってしまっているので^^;

そういうのが苦手な方は読まないでください!!☆










今日は難しい映画です。

冤罪・・無実なのに犯罪者として扱われてしまうこと。

”冤罪”のキーワードで事件を検索してみるとかなり多くの事件がヒットします。

そして多くの冤罪事件は古い年代に起きており、何十年経った今でも刑務所で過ごしていたり、仮出獄して今もなお、無実を証明するために戦っている人が多くいます。

冤罪のレベルに高いも低いもありませんが、

その冤罪の判決が死刑だったら、みなさんだったらどうするでしょうか。


——————————————————————————————————————————————————————————————


忘れてはならない事件

映画 「BOX  袴田事件 命とは」
監督・脚本 高橋伴明
出演 萩原聖人 新井浩文 葉月里緒奈 保阪尚希 ダンカン 須賀貴臣 中村優子
   大杉漣  國村隼 塩見三省 石橋凌

T0008578p.jpg

あらすじ

1966年に実際の現実に起きた「袴田事件」を基に製作された映画。

ある日、強盗放火殺人事件が起きる。
その行為は極めて残忍で、一家4人を40回以上刺し殺した上で、金銭を奪い死体ごと家をも燃やしてしまうというものだった。

刑事(石橋凌)は元ボクサーの袴田(新井浩文)を容疑者として目を付ける。

主任判事としてこの事件を担当することになった熊本(萩原聖人)は事件の闇に目を向ける。

——————————————————————————————————————————————————————————————



なんと渋い出演陣でしょうか。

間違いなくこのブログで今まで紹介した映画の中で一番渋い出演陣ですね。



冒頭は淡々とストーリーが進んでいきましたが、徐々に冤罪が生み出される過程が映し出されると、その世界に入り込んでしまいました。

いや、これを「映画の世界」と言ってしまうことが間違った考えでした。

現実に起こったこの悲劇を映画を通して目撃することで真剣に心が痛くなりました。

怖い。

こんなことが現実に起きて、しかもそういったことがこの袴田事件にとどまらず多く生まれてしまっています。



死刑制度の廃止を訴えるニュースを目にした時、最初は「こんなことした犯人なんだから死刑でもいいじゃん」と思っていましたがこういう冤罪という事実が起きているのを知ると簡単には思えないですね。


日本では死刑執行後に真犯人が見つかったり、無実が明らかになった例はないそうですが、

死刑執行済で”冤罪の可能性が排除できない”とされている事件は数件あるそうです。


やばい。

もうほとんど映画の内容に触れていない・・・

でもいいや。

映画に飲み込まれてしまいましたわ。




冤罪が生まれていく過程。

そこに立ち向かう袴田さん。

そこに立ち向かう熊本判事。





今まであまりこの事件のことを知らなくて本当に申し訳なかったです。

多くの方に観て欲しいです。

現実に起きた内容という事実。

映画としてとても意味のある作品だと思います。


2度とこのようなことが起こらないように。




今回だけネタバレにはなりますが、映画の結末(現実の結末)を書きたいと思います。

映画には描かれていないことも書いてありますので興味がある方だけ下へ進んでください。
































































(wikiなどを参照)

袴田さんは現在も生きています。

30歳で逮捕されて以来2014年3月27日まで48年以上もの時間を東京拘置所に週間拘束されていました。

wikiなどで袴田事件を調べると改めて取り調べの時間がとんでもなく酷いものだったとわかります。3週間以上連続で10時間を越える取り調べ、、、、
惨い、、、

2014年3月27日に死刑及び拘置の執行停止並びに裁判の再審を命じる判決がなされました。

ただ身分は「確定死刑囚」のままなんです、、



2016年3月の時点で、袴田さんが事件のときに”着用されていた5点の衣類”(映画中で後から見つかったもの)に付着していた血痕のDNA鑑定をもう一度違う角度から検査することになった。(1回目の検査結果では血痕は袴田さんのものでも被害者の返り血でもない、との結果が出たのにも関わらず。)

この2回目の検査結果によっては最悪の場合、再審決定が取り消される可能性だってあるわけです。


映画中でもあったように死刑確定後の拘禁反応などの症状が残っています。

会話でのコミュニケーションがあまり出来ず、その代わりに将棋をさすというコミュニケーションをとっているみたいです。(現在は回復の兆候)


ここで少し怖い問題なのが、真犯人は誰なのかということ。

冤罪という事実があったことに焦点を当てていることはとても大事なのですが
”真犯人”というスポットにはほとんどと言っていいほどあまり触れられていません。


実は殺された被害者家族(4人)にはもう一人19歳の長女がいました。
その長女は当日一人別棟に寝ていたため唯一生き残ったのです。(一家から勘当されて家を出ていたが、当日は久しぶりに家に戻っていた)

(映画では一切登場していないこの長女。この長女の方は取材には一切応じず「もう裁判は終わった。話すことはありません」と話すだけ。なので映画にも登場させることが出来なかった事情があると思います。)

しかしこの長女さんも67歳のとき、自宅で病死されてしまいました。

ネットではこの長女さんが犯人と疑う声も少なからずありますが、「19歳の女性が4人も殺害に至れば無傷じゃ済まない」などの声もあり真実は闇の中です。


じゃあ誰なのでしょうか。


冤罪から少し離れて


新犯人が誰なのか


ここを深く考えると


ものすごく怖くなります。






終わりにします。




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

この原作!×この監督!×この俳優陣!=映画「二重生活」 [映画]

こんにちは。

このブログは基本的にネタバレなしでいかに紹介するかを目標にしているのですが

今まで100近く書いてきて、正直書くのが難しい映画ってあります。

内容や展開、映画の作り方に対して理解し難い作品などなど、、、

世の中の一般的な言葉を借りるのならば「つまらない」ということでしょうか。

”分かる人には分かる”ではなく、明らかに人気の俳優だけ出させてハイ終了。

と感じざるを得ない映画がたまにあったりなかったり。


世の中には映画紹介ブログが星の数ほどあって、

つまらなかった映画ランキングみたいな内容のブログがあるんですけど

これが非常に気持ちのいいぐらいボロクソに感想が書いてあるわけで、

僕がこのブログで紹介した映画も何作かランクインされてました(笑


ただやっぱり映画の感想は人それぞれで、なんでも面白く観られるのが一番シアワセなことだと思います。

出来たら自分が観たやつは全部紹介したいのですが、いかんせん追いつかない現状であります。


本日も宜しくお願い致します!!



————————————————————————————————————————————————————————————

僕は小さい頃(小学生4〜6年)の夢は探偵でした。

そう、名探偵コナンになりたかったのです。

だから密かに探偵7つ道具みたいなものを揃えたりしていました。

その中で一番当時大好きだった秘密道具がこれです。

RIMG2191_20120627220355.jpg


これ、分かる人は相当懐かしいことと思います。

そう”しゃべ録”です。

これで声を変えて話したりして(そこまでクオリティは良くない)コナンに

なりきろうとしてました(笑

コナンの漫画を読んでは、薬物に関する情報が書いてあるとメモしたり、

まぁ密かにそんな子供だったのです。


探偵といえば、「尾行」ですよね。

子供のころ、何回かやったことがあって。といっても規模は小さなものですが。

勝手に目の前に歩いている人を犯人らしき人物に置き換え、追いかける。

疲れたらやめる。

でもそれだけでものすごくドキドキした思い出があります。



映画「二重生活」

ダウンロード (2).jpeg

監督 脚本 岸 善幸

原作 小池真理子

出演 門脇麦 長谷川博己 菅田将暉 リリー・フランキー



あらすじ

大学院で哲学を学ぶ珠は、ゲームデザイナーである恋人・拓也と平凡で穏やかな日々を過ごしていた。ある日、修士論文の題材に困っていた珠が教授に相談すると、「哲学的尾行」についての論文の製作を勧められる。
最初戸惑っていた珠だが、小さな衝動から”哲学的尾行”を実践する。


——————————————————————————————————————————————————————————————————


僕は。

”僕は”この映画、めちゃくちゃ面白かったです。

面白い。という感想もそうなんですが

映画としての完成度が素晴らしかったです。


”完成度が素晴らしかった”

自分でもしっくり来ない生意気な表現ですが、




素晴らしい映画でした。



そう思える一番の理由が、

この原作者・監督・俳優陣じゃなかったらこの映画は生まれなかったんじゃないかと
肌で感じたことです。


この原作!×この監督!×この俳優陣!=映画「二重生活」
タイトルはこの通りで、どれかが違う方だったら成立しなかったと思うほど。


原作があって、そこに内容があって、

じゃあその内容の原作を誰が監督するの?

誰が演じてくれるの?


このパズルにピースをはめていく作業があります。




多少ピースが大きかったり、小さくても絵柄が同じなら完成という形に繋げることができる。

だけどその大きかったり、小さかったりで生まれたズレが観客の満足度に影響が出る

映画ってそんなイメージに例えられると思っています。



そして、映画「二重生活」


この映画はパズルのピースがドンピシャに合ったんじゃないのかなぁと個人的には思っています。


ドキュメンタリーを得意とした岸監督の演出、臨場感やその場のリアルを映し出すため、ほぼ手持ち撮影で臨んだカメラワーク。


主演門脇麦(珠)さんの、尾行の実践とともに変化していく自分自身と環境に対する絶妙な演技。


脇を固める俳優陣は、尾行対象に選ばれる石坂史郎役はMOZUシリーズでの見事な怪演でさらに確固たる評価を得ている長谷川博己さん。
今回は幸せな家庭を持つ男の役を演じています。
物語のキーマンなのであまりお話できませんが、長谷川さん、素晴らしかったです。
尾行されるのが長谷川さんでよかった。

珠の恋人役は、若手No1といっても今や過言ではない菅田将暉さん。
冒頭から色々な意味で”せめまくって”います。
恋人役ということで、最近の出演作に比べて出番が少ないのですが、やはり菅田さんが出演する、居ることで”映画の濃さ”が十二分に深まっています。

珠の教授役で、”哲学的尾行”を提案するのはリリー・フランキーさん。
この方は本っ当に色んな役をやりますね。
どの役も重ねる年と共に積み重ねたリリー・フランキーさんならではの味わい深い演技力はいつもとても魅了させららます。

恐らく出演者に関しては、誰も文句がないんじゃないのかなと思うほどの適役だったと思っています。



物語の内容は、やはり、というかもちろん”哲学的尾行”のシーンが多くあります。

尾行なのでセリフがない分、臨場感あるカメラワークや些細な展開に対峙したときの微妙な表情・演技の表現が求められるわけです。

門脇麦さんはそういった演技も最高ですが
元からの”顔”の作り方にも演技に多大な影響を与えているという天性の素材だと思います。


それもふまえて、二重生活の主役は門脇麦さんにしか出来なかった。と強く思います。


個人的に大好きなシーンは、レストランでの門脇さんの演技なので是非注目してみてください。
(ここのシーンは長谷川さんの小さな、小さな演技も素晴らしかったです)





”哲学的尾行”ということで


是非、尾行という行為がもたらす自分自身への影響。


珠の気持ち。


この映画を通して何が言いたかったのかを、観終わった後、珈琲でも飲みながら

一人で、友達と、恋人と、考えてみるとめちゃくちゃ哲学的になれます(笑&本当になれます)




尾行的演出、カメラワークで本当に自分が尾行しているような感覚で観ることが出来ます。

みなさん今まで生きてきて、あまりジロジロ観てはいけないときに遭遇したことはありませんか?
そんな思い出が門脇さんの演技で思い出すかもしれません。(「その感じわかる・・・!!的な」)




もちろん哲学的要素頭から放り出して観てもかなり楽しめる映画です!!


是非!!


まだ劇場公開してます!!(2016/7/11現在)





nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

こちらも賛否両論!?映画「クリーピー 偽りの隣人」 [映画]

こんにちは。

暑いですね。

気がつけば夏がはじまりました。

梅雨はまだ明けていないのに、

関東では水不足が心配されるほど雨が降りません。

今年の夏の予定はみなさんいかがですか?

海に山。遊園地。花火。お祭り。

夏は気持ちも開放的に。





お察しのとおり何を嘆けばいいか思いつきません。

かき氷。

アイス。

風鈴

・・・・・


・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

暑いですね

———————————————————————————————————————————————


こちらもかなり賛否両論!!!???

クリーピー 偽りの隣人

200.jpg

監督 黒沢清

出演 西島秀俊 香川照之 竹内結子 東出昌大 川口春奈


みなさんは引っ越しってしたことはありますか?

僕は子供のころ転勤族だったことも含め、大人になり一人暮らしをしてからも3回ほど引っ越しをしました。

はじめての一人暮らしのときに、お隣には挨拶に行くものだと思って(子供の頃の引っ越し先は全て社宅だったため、母とよくお隣などに挨拶に行っていたので)律儀にデパートで”つまらないもの”を3つ買って、両隣、下の階の部屋の人に挨拶に行きました。

しかし、、これ嘘偽りなしで3部屋とも人が住んでるはずなのに出なかったんですよね・・・

2回ほど時間をずらして行ったりしたのですが、出ませんでした。

たまたまタイミングが悪かったのでしょうか。

ただ今の御時世お隣に挨拶なんてしませんよね。(するのかな・・僕はそれ以降しなくなりました)

ましてや人によっては同じマンションの住民とエレベーターに乗るタイミングが一緒になりそうになったらわざと乗る時間をズラして一人で乗るなんて人も結構多いと思います。


時代が物騒になったことも手伝って、やはりどんどんそういった住居に関しては閉鎖的になってきていますね。


あらすじ

元刑事で犯罪心理学者の高倉は、6年前に起きた一家失踪事件について分析を求められる。
そして失踪事件の唯一の生き残りである長女と出会う。
一方高倉が妻と新しく引っ越してきた家の隣人西野は、どこか奇妙な様子の家族だった。



—————————————————————————————————————————————————————————


結構前にこのブログで紹介した西島秀俊さん主演の映画「CUT」。
この映画もかなり賛否両論でしたが、今回のクリーピーもみなさんの映画レビューを観てみると意見がバラバラでした。

西島秀俊さん・香川照之さん
ドラマ「ダブルフェイス」をはじめ、MOZUシリーズ、そしてドラマ「流星ワゴン」に続きもはや日本ドラマ界で最強タッグと言っても過言ではない二人。

基本的に厳格な演技の西島さんに対して、毎回变化する演技を見せつける香川さんをぶつけていくこの二人のスタイル。

この映画の予告編をみてみると、相当に不気味な香川さんが合間観ることができますが、見事に変人ぶりを演じきっています。

香川さんの变化ぶりはこの映画の大きな見どころの一つですね。

対する西島さんはいつものように”西島さんが演じる役者さん”ですが、今回はセリフ(脚本的要素)に少し甘みが出ています。
MOZUと流星ワゴンが混じっている雰囲気ですね。





さて賛否両論となっておりますこの映画、

”ダメな人には本当にダメな映画”

”高い評価する人はとことん高い”

という印象でした。

映画について、評価が分かれる要素として大きく2つあるのかなと。

1つは
「映画」というものは自分の中で完結・理解を深めていくものと思っている人。

2つ目は
「映画」は映画の中でしっかりと鑑賞者が理解できるように全てを演出するべきだということ。


この2つ。

この大まかな2つに観る人も分かれるため賛否が分かれるわけですね。

評価が高い映画というのは
この2つが良い割合で交じり合っているものだと思います。
(あくまで大衆的に”評価が高い”という点で)



そして今回の映画「クリーピー 偽りの隣人」
というよりは「黒沢清」という映画監督はあまり物語の中でいちいち繊細な詳細を描きたがらない・映さない監督です。

評価が高い人は揃って、黒沢清監督の”あまり詳細を描かない”という演出を知っている方が多いですね。

そして”それこそが映画なんだ!!”という方の意見です。


逆に、否定派の意見としてはそのまま
その繊細な詳細を描きたがらない・映さないことに対して否定的な意見が多いですね。
そういった要素が否定派の方には”不親切”と感じるようです。


おっとっと、、、話が映画の内容からレビュー評価みたいな内容に変わってしまいました・・・!

どうやってこの映画に飛び込んでいくかは、アナタ次第!!!






西島さん・香川さんという名コンビが出ているので話題はこの二人にどうしても目がいってしまいますが、脇を固める俳優陣にも注目です。


竹内結子さん
かなり個人的な見解ですが、もはやこういった映画に竹内さんが出ている時点で奇妙な気がするのは気のせいでしょうか。
今回黒澤監督や出演者を一番驚かしたのも竹内さんだと話がありましたね。

作中のシーンで(これは予告編でも映ってます)竹内さんが叫ぶシーンがあるのですが、その演技を役者・監督・スタッフとも撮影で見守っているわけですが、その叫び方がみなさんかなり驚き印象深かったそうです。

実際に僕も映画館で観ていましたが、驚きました。
なんだろう。驚き。恐怖。違和感。
こう身体の奥が変にざわざわする感覚が、彼女の演技を観ていて、聴いていて芽生えました。

監督の話によると、その演技の前に竹内さんに「内側に向って叫びますか?外側に向ってですか」と言われたそうです。
監督の答えは「外側でお願いします」と。

そしてその答えが映画の中の演技だったのです。

いやぁしびれる。かっこいい。




川口春奈さん。

彼女の演技をほとんど目にしたことがなかったのですが、今回観て印象深かったのがとても堂々としていたということ。

恐らくまだ女優さんの中では新人の部類だと思うし(違ったらすみません)そこまで大きく評価されている女優さんではない(違ったら本当すみません)と思うのですが、とても堂々としていた。

出演シーンは限られているし、西島さんと東出さんとの共演シーンしかないですが、”しっかりその場は自分のものにしていた感”が強く出ていてとても印象的でした。




実は一番不気味に感じていた東出昌大さん。
西島さん演じる高倉の元同僚で、現在も刑事・野上演じる東出昌大さん。
僕は個人的に映画「クリーピー演技大賞」をあげるなら、この東出昌大さんにあげたいぐらい演技が素晴らしかったです。

”謎を追いかける刑事・野上”として公式HP上でも紹介されていますが

僕は野上自体が謎めきすぎて、一番注意をして観ていた人物でした。

その理由は映画上の野上を観ていればわかることでしょう・・・・



映画「ソロモンの偽証」で主役に大抜擢された藤野涼子さんもこの映画ではかなりのキーポイントになっています。まだ16歳ということで、しばらくは学業を優先にして俳優業を続けていくそうです。16歳・・・若い。未来が楽しみな女優さんです。




ズラズラずらずらと書いてしまいましたが、映画は楽しく観るのが一番です。

サスペンス・ホラーですが色々とツッコミを入れて面白く観るのもよし!

展開に気持ち悪さを感じてドキドキするのもよし!


是非!!!





nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

記者クラブと警察広報管、そして事件勃発へ。映画64(前編・後編) [映画]

こんにちは。
今ものすごくトイレに行きたいのですが、行けない状況で堪えながらこのブログを書いています。



あ、行けました。

トイレに行けないだけでこうも文章が進まないってやはり排出の偉大さを実感するわけです。

サクサクです。



————————————————————————————————————————


冒頭で謝罪なのですが、最近このブログで紹介する映画ですが
タイミング的に映画上映も終わり、DVDレンタルもまだされない状況で紹介するというタイミングが多くなるかもしれません。

今回の映画も前編はもうやってないかな、、
ギリギリ後編はやってるかもという映画です!!

すみません!!でも書きます!!


記者クラブと警察広報管、そして事件勃発へ。
映画 64(前編・後編)

ダウンロード.jpeg

監督 瀬々敬久
原作 横山秀夫 

出演
佐藤浩市 
綾野剛 榮倉奈々 夏川結衣 緒形直人 窪田正孝 坂口健太郎 椎名桔平 滝藤賢一 奥田瑛二 仲村トオル 吉岡秀隆 瑛太 永瀬正敏 三浦友和 ほか



みなさんは何年生まれでしょうか?

僕は昭和61年生まれです。
昭和61年の主な出来事を調べてみると
、、ワールドカップメキシコ大会、伊豆大島の三原島が大噴火、フライデー襲撃事件、、葬式ごっこというイジメ流行、ということでした。

はい。

今回の映画の舞台となる年”昭和64年”というのは実際にわずか1週間しかなかった年です。

昭和64年1月1日がはじまり、1月7日の午前6時33分に昭和天皇が崩御したためです。

そして1月8日から平成元年となったわけですね。

そこで起きた事件というわけです。



あらすじ

わずか7日間で幕を閉じた昭和64年。
そこで発生した少女誘拐殺人事件通称「ロクヨン」刑事の三上をはじめ警察は全力で事件を操作していく。


—————————————————————————————————

最近はアニメや漫画の実写化で前・後編での映画が作られることが多くなってきました。
その中でこういった現実世界のドラマの映画前・後編の2部作って意外にも少ない気がします。

紛れも無く日本映画界にとっては大作であることは間違いないですね。

そしてご覧のとおり超豪華キャスト。

どの俳優さんも主役を演じることが出来る実力を持っている方ばかり。

宣伝もすごかったし、映画の予告編もこの豪華キャストによってかなり影響力のあるものに
に作られていました。

ただそこに少し落とし穴があったことは観た人にしかわからないかもしれません。

落とし穴と言うとすごく失礼な言い方かもしれませんが。


物語の主軸は”昭和64年に取り残された少女誘拐事件”というのはもちろんなのですが、この映画で同じぐらいの主軸で描かれていることがあります。

それが「警察広報官と記者クラブの関係」です。

予告編でも瑛太さんはじめ記者クラブのシーンも結構出てくくるのですが、やはり「ロクヨン事件についての映画」という認識のみしか(それでもいいのですが)植え付けられないので、そのまま観てしまうと少しとまどってしまうかもしれません。

原作者の横山秀夫さんも「記者クラブと警察の関係をリアルに描きたかった」と話しています。

実際に映画館に観に行って(公開日に観に行ったので)観終わったあと他のお客さんの声に耳を傾けると
「あの記者クラブってなんなの?映画の要素にいるのかな」「意外と話が細かすぎて退屈だったねー」とか声が聞こえてきました。

僕自身も佐藤さん演じる三上広報官と、記者クラブのやり取りのシーンが前編はかなり多く、そこまで広報室と記者クラブの関係を知らなかった僕は少し戸惑った部分もありました。


今回のブログは120%「64」を楽しんで観ていただくための余計な内容であります!

「お前そんなことも知らねーの?」と思った方、申し訳ありません、、知らなかったのでこのブログを書くとともに勉強させていただいた次第でございます・・・!!


・記者クラブとは
日本独自の取材制度であり、各都道府県の警察本部庁舎には記者クラブがある。
記者クラブはジャーナリストたちによって構成されており「取材」「報道」のための”自主的な組織”である。
実態としては新聞社・通信社・放送局の人間で独占されており、フリージャーナリストなどは実質的に入れない状態となっているらしい。

そして警察はこの記者クラブにのみ事件・事故の情報提供を行っている。
そしてその記者クラブに情報提供するのが警察の広報担当の仕事ということ。

つまり僕達が知る多くのニュースは
警察広報→記者クラブ→新聞やテレビなどで市民へ。という形で伝わるのです。

ここで重要なのは

記者クラブは
憲法によって保証されている「表現の自由」そしてそこに含まれている「報道の自由」という
”報道機関が事実を国民に伝達することにかかわる自由”にもとづいて、
現代社会の国民に対して事実に関する情報を伝達する役割を演じているのです。

だから映画の中で、”匿名での発表”を許していないのです。

実名で発表された上で、報道機関が諸事情を考察し実名で報道するか、匿名で報道するかの選択ということである。

(例えば、被害にあった被害者がまだ生きていて、その方がストーカーに追われている場合などに実名で発表すると後に被害がまた続いてしまう危惧があったりなどの理由を踏まえて匿名にしたり・・・など)

その理由が本当であれば問題はないのだが、加害者が警察幹部の親族であったりなどした場合は警察としては隠したいだろう・・・・・

大きな事件では詳しく報道したい記者側と、犯人逮捕の日まで操作情報を明かしたがらない(犯人逮捕まで事件の全貌が明らかにならないため)警察側が衝突する場面が出てくるそうです。

そしてその両者のバランスをとれるかが広報室の仕事です。


その他にも日本における記者クラブと警察の問題点や事件はもう把握しきれないほどありますが、映画64を観るにあたって上記の内容を知っておけば120%楽しく観ることが出来る!っていう内容を本当に簡単に書きました。


記者クラブと警察の両者の戦いを繊細に描かれているし、記者クラブの人間役26人は実際の記者クラブにいた方からも繊細に演技指導を受けており1人1人キャラクターをしっかり確立させています。そこまで力の入った見どころを「よくわからなかった」じゃもったいないですよね!




映画「64」。ミーハーな方なら主役級の俳優陣が至るところにじゃんじゃん登場してくるので目移りばかりして集中できないかもしれません(笑

ただそこはさらに集中して”佐藤浩市”さんが主役・主軸ということ忘れずに観ましょう。


前編は記者クラブと警察広報管の関係を詳細と「ロクヨン事件」の勃発。

後編はロクヨン事件に真っ向から対決。

後編は映画のスクリーンに気づけば釘付けでした。

普段は映画を観ながら冷静に色々と展開を予測しながら観てることが多いのですが、64に関してはそんなこと考えられませんでした。

「・・・・・おぉ、、うん・・・それで? おぉ、、、おぉ、、、マジか、、、、え・・?おぉ、、、」

言葉に表すとこんな感じでしょうか。




これも映画を観終わった後のお客さんたちの反応なんですが
最もこの64(主に前編)で印象に残った俳優さんは瑛太さんだったようです。

「瑛太演技やばくなかった?」「瑛太めっちゃ迫力あった」「演技うますぎてむかついた」
など瑛太さんに対する声がリアルに多かったです。

さすが、この映画で佐藤浩市さんは瑛太さんに「やっと”俳優”になったな」と声をかけたエピソードがあったというほど。

それぐらい抜群の演技をこの映画では披露しています。

先日モニタリングというバラエティ番組で、瑛太さんがショッピングモールに現れてウロウロするという内容があったのですが、ほぼ一般の人に全く気づかれないという結果だったのですがどういうことなのでしょうか。。。。
映画ではあんなに存在感ある方なのに(笑



瑛太さんが絶賛されていますが、もちろん佐藤浩市さん”も”すごいです。

”も”っていうかすごいです。

一番感じるのが、演技をみていると、誰よりも64にかける思いが一番強いんだなぁと肌で感じます。これは主演だから当たり前なんですけど、”それが伝わる演技”ってなるとやはり簡単には表現できないものです。

これは必ず観たら自然とわかると思います。


二人に焦点を当てて書いておりますが、もちろん他のキャストさんも見どころ満載です。

あまりこのような大きな大衆映画には出演されない永瀬正敏さんにも注目です。

誰がどういう配役で、そして「ロクヨン事件」にどうやって関わっていき、ロクヨン事件とともにどう変化していくのか是非見届けてください。






nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

”人”を描く是枝映画「海よりもまだ深く」 [映画]


こんにちは。
ブログを書く度に久しぶりになってしまっております。

この間に熊本地震が起きたり、選挙投票券が18歳以上になったり、EU離脱だったり東京都知事が辞任したりと様々なことが起きました。

世界はめまぐるしく変わっていくのに対して僕はあまり変わっていないという、落ち着いて考えると結構ダメなことなんじゃないのかと焦ってしまいます。

さてこれからどう変化していくのか。


——————————————————————————————————————

みなさんのご両親は二人とも一緒にお元気でしょうか。

言葉を選ばずにずらずら吐き出すと

どちらかが早く亡くなってしまったり、あるいはお二人ともいなかったり。

離婚という出来事ででどちらか一人になってしまったり。と色々とあると思います。

僕の両親も僕が高校生のときに離婚をして、兄弟全員母側に付き生活してきました。
幸い、兄弟全員大きかったのでそこまで影響はないといいますか、自然に離婚が成立したように思います。
(まぁ、離婚に至るまでの細かな過程は大変でしたが)


不思議なことに、離婚してからのほうが父親と仲がよくなったような気がします。

末っ子もあんなに父親と話なんかしていなかったのに、メールのやりとりをしているというからビックリです。
僕も離婚してからはじめて親父と二人で飯に行ったり。
真ん中も子供が出来て会いに行ったそうです。


みんな大人になっていったんだなぁ。


———————————————————————————————————

海よりもまだ深く

監督・原案・脚本・編集 是枝裕和

出演 阿部寛 真木よう子 小林聡美 リリー・フランキー
   池松壮亮 吉澤太陽 橋爪功 樹木希林

音楽 ハナレグミ

645.jpg

あらすじ

ダメ人生を更新中の中年男・良多。(阿部寛)
彼は15年前に文学賞を1度とったっきりの自称作家で、現在は”小説のネタ作り”という言い訳で探偵事務所でアルバイトをしている。
元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・慎吾の養育費も満足に払えていない。
ある台風の夜、偶然良多の母がいる実家の団地に集まった良多・響子・慎吾3人の”元家族”。
一夜限りの家族の時間が始まる。

—————————————————————————————————————————

(特に大きいネタバレはありません)


このブログを書いているときに、映画を紹介して何が言いたいんだろうって思います。

こんな映画紹介ブログなんて星の数ほどあるのに。



日本を代表する是枝監督作品。

え?海街diaryから紹介するんじゃないの?って思った方、すみません、まだ見てません(汗

是枝監督2008年の作品「歩いても歩いても」の空気感をそのままに、また新しい家族の物語を作り上げました。

実は「歩いても歩いても」の阿部寛演じる主人公の名前も”良多”(横山良多)

今回は篠田”良多”です。

ですが「歩いても歩いても」と今回の「海よりまだ深く」の内容は全く関係ありません。妻も別の人物。全く違う別の家族の物語。



是枝監督作品は作品の空気感も特別ですが、何より登場人物の個々の個性が面白く繊細に描かれているということに尽きると思います。

演技やセリフでしっかりとその人物像が形成される脚本というべきでしょうか。

通常映画は周りの出来事が進んで物語が進んでいくと思うのですが、是枝作品は(もちろん出来事が進みますが)それよりも人物のセリフや細かい演出。人の感情や行動で出来事が進むというか。。それほど人物に歩み寄った映画作りになっています。

映画1本見るだけでなんとなく、いやはっきりとその登場人物の今までの行き方が見えてくる。そんな感じで。

それが臭い言葉で言うと愛おしくなってきます。

「人の可愛らしさ」ってどんな人にも必ずあるはずで、是枝監督の登場人物はみんなそういうところがあってさすがだなぁと嫉妬してしまいます。

そしてその現実感。映画だけど特別なことを感じない。
何気ない、なんでもない、本当に普通のお話。
そこに少し、少し調味料を加えた、ご飯の味が完全に変わらないぐらいの調味料を加えた、そんな映画。


今回は離婚して”少し”離れてしまった家族の物語。

離れてしまっても息子が大好きなダメな父親。

離れてしまっても実はお父さんが好きな息子。

離れてしまっても少し、どこか心配してしまう妻。

離れた家族を、ダメな息子を見守る母親。



お父さん・良多を観ていると、ダメな父親なのに「こうなりたい・こういうお父さんでも悪くないんじゃない?」と思ってしまいました。


一夜を過ごすことになった元家族はどんな時間を過ごすのでしょうか。

ネタバレになってしまうので書けませんが、是枝監督の物語の細かな設定は本当に素敵です。
分かる人には分かるし、分からない人には分からない。


父親・母親・息子・同僚・おばあちゃん
これらの登場人物の視点がはっきりと映し出されているのでどの年代・性別の人が見ても必ず楽しめる映画だと思います。

是非!!





nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ショートシネマ 編めない夢 第1話公開! [映画]

こんにちは。

今年も残りわずかですがみなさんいかがお過ごしでしょうか。
僕は外でカメラを構え、家に帰ってきてはひたすらパソコンとにらめっこしております。
あぁ・・・あぁ。


そして本日。MovieAction第二弾ショートシネマ「編めない夢」の第1話が公開しました!
前回の「キオク」に引き続き、今回も約10分の3話形式です。


今回も幸せなことに脚本・監督を担当させていただきました。


今回は4日間連続ロケ撮影ということで、役者スタッフ一同満身創痍(?)感じで撮影を終えたわけであります。


この作品はもうすぐ三十路を迎えるというのに、フラフラしている僕自身に宛てたような作品だったりします。自分で脚本書いてたり、本番の役者さんの演技や台詞が見て聞いていると、心臓にグサグサと刺さってきますね(笑


主演の直樹役の山岡秀影さん、加奈役のハマダアイコさん。
山岡さんは基本的に現実世界でもちょっと変わった(w)方なんですが、見事に絶妙な怪演を見せてくれました!是非物語が進んでいくごとに変わっていく直樹をお楽しみに。


アイコさんも今回すごいです…
言葉通り本当に体当りで挑んでくれました。本当に。難しい役を一緒に考えてくれて、監督としてもものすごい勉強になりました。
ありがとうございます。是非ご覧いただきたいです??演技に対して本当に真摯で一生懸命で、今後の活躍が楽しみです!


そしてもう二人の役者さん。勇太約の長谷川諒さん。男約の宮島光平さん。
この二人も物語のキーマンとして存在感抜群に出演してもらいました!


二人とも脇役とは思えないイカした雰囲気を持っているので是非次回はもっともっとお世話に
なりたいですね。ありがとうございます!!


年末年始と皆様お忙しいと思いますが、みなさんの”10分間”を頂けましたら幸いです。
是非宜しくお願い致します!!


2話は1月5日公開予定です。


編めない夢 第1話 告白

出演 山岡秀影 ハマダアイコ 
長谷川諒 宮島光平

監督 脚本 桜屋敷知直  
撮影 照明  岩渕隆斗

協力 小西貴博 加賀谷静 巻島瑛里 桜屋敷華枝




まだ1作目の「キオク」を御覧頂いていない方は是非こちらもお願い致します!!
3部作です。



最後までご覧頂きありがとうございます!!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。