SSブログ

いささか謎のベールに包まれた映画「星ヶ丘ワンダーランド」 [映画]

こんにちは。

コンビニで並んでたんです。

2番めだったのですぐとなりのレジから「はい、こちらへどうぞ〜は〜い」とおばちゃん。

行く。2番めのレジ到着。

おばちゃん「は〜い」

商品、置く。

おばちゃん「は〜い」

バーコード1商品目

ピッ

おばちゃん「はい」

バーコード2商品目

おばちゃん「はい」

おばちゃん「は〜い」

おばちゃん「は〜い263円になります〜は〜い」

お金差し出す

おばちゃん受け取る前「はい、は〜い」

おばちゃんお金を掴む→レジに入れる「はい、300円ですね〜は〜い」

おばちゃん「はい、27円のお返しです、はい」と言いいながら

おばちゃんおつりを僕の手に「は〜い、はい」

おばちゃん「はい、ありがおとうございました〜は〜い」



—————————————————————————————————————————————————


「ヶ丘」って一体なんなのでしょう?

自由ヶ丘(自由が丘)、緑ヶ丘、桜ヶ丘、光が丘、希望が丘、ひばりヶ丘、梅ヶ丘、新百合ヶ丘、狭山ヶ丘・・・

軽い気持ちでヶ丘が着く地名を調べてみたら、すんごい数でした。

なんとなく、「ヶ丘」って新しいような、希望あふれるような、勇者のような、光り輝くようなそんな

イメージが漂う街名です。

またごく一部の意見だと、新しい街ならではの上辺だけの街と人との関係だったり、街全体が何かをごまかして

いそうな感じと、まさしく浅野いにおさんの漫画のような負の面を見せつけられるような意見もあるようです。

ヶ丘出身のみなさん、どうでしょうか?




いささか謎のベールに包まれた映画
「星ヶ丘ワンダーランド」


星ヶ丘.jpeg

監督 柳沢 翔
出演 中村倫也 新井浩文 佐々木希 菅田将暉 杏 市原隼人 木村文乃 松重豊

あらすじ
温人は「星ヶ丘駅」の駅員として働いている。
駅には落し物預かり所があり、温人は持ち主の顔を想像して似顔絵を描くことが日課であり楽しみでった。
ある日、星ヶ丘の「星ガ丘ワンダーランド」という遊園地が閉園するというニュースが流れて間もなく
温人の生き別れた母親がその遊園地で「死んだ」という訃報が届く。
一体母に何があったのか。離れてから20年の間に何があったのか。
止まった時間が動き出す。




—————————————————————————————————————————————————————————————




事前情報全くなく観たのですが、結構面白かったんです。

けど世間の評価はかなり低いという・・・・

「駄作の典型だな・・」

「出来損ないの岩井俊二・・・」

「ここまで退屈な映画は久しぶりでした・・・」

「本気でつまらなかった・・なんだろう・・・・」

キーボードを叩いている僕の顔がどんどん下がってくる、、、、





負けません(笑





前半シーンが結構間延びしてしまったり、

カメラワークもかなり「自由にやらせてもらったっす^^」って言わんばかりの(100%僕の想像です)

たくさんのアングルから撮影していたり、

「どんだけフレア・逆光好きなの!?」って突っ込んでしまうぐらい映像表現に組み入れてたり

と、我慢出来ない人にはちょっと厳しかったのかもしれません。




逆を言えば、かなり思いっきりを貫いて演出やカメラワークをやり遂げた!!っていうことも伝わってきます。

これを撮って、制作して、どんな評価になったとしても後悔はない!!そんな気持ちも、また伝わってきます。





監督はCMを多く手がける方で、今回の「星ガ丘ワンダーランド」で映画初監督の柳沢翔さん。

撮影監督も、日本最年少25歳で撮影技師となった今村圭佑さん(うらやましい)

しかも原作があるのかなーと思ったら、これまた最近では珍しいオリジナルストーリー映画。

それだけではなく、

美術さんも、あの芸術映画監督岩井俊二さんと出会ったあと本格的に映像美術デザイナーを目指したという

から、やはりすごかった、、、。



しかもこの作品、調べてもwikipediaに情報がない!!!という事態。


しかも出演陣豪華だし。



んー、謎ですね。



突如彗星のように現れたいささか謎の映画です。





恥ずかしながら個人的に、監督も知らない、主役の中村さんもほとんど知らないというこの映画

みなさんは「中村倫也」さんを知っているのでしょうか?

「闇金ウシジマくんシーズン3」に出てたっていうけど、、、、、、いた?僕観てたはずなんですけど、、

と思ったら、、、いました、、、すげー出てました、、雰囲気がまるっきり違くてビックリしました。

なるほど、”カメレオン俳優”と言われるだけあって、、納得です。



メインの主役を知名度が少ない俳優さん(ごめんなさい)、そして脇を固めるキャストに有名俳優を使うことによって


鑑賞者が映画のストーリー、内容により集中することが出来るのだなぁと。
(これは僕が中村さんを知らないだけだったための感想)

メインの人が有名俳優だと、ビジュアル面がどうしても先行してしまいがちな現象を解決してくれました。




夢のような映像演出ばかりに気を取られすぎると、肝心の現実である物語の展開がボケーッとみてしまうので注意が必要です。

実際は、謎が解き明かされていいく過程や、登場人物の感情の変化がしっかり描かれていますので

淡い映像表現とストーリー展開は頭の中で分けて観ることをオススメします。




映画の評価を低くレビューしている中で、「菅田将暉がすげーわ」っていうのがあって

確かに菅田将暉さんはすごいけれど、そして確かに彼のあのシーンはすごかったけど(すごくて巻き戻したぐらい)

あれはやっぱり、素晴らしい撮影ワークと、細かな監督の演出が菅田さんの演技と合わさって完成されたものです。



何回も言ってる通り夢を観ているような映像世界観なので、「優」という雰囲気がピッタリですが

そんな雰囲気の中で、映像と真逆の「負」や「強い気持ち」がさりげなく効果的に光っている演出や演技もあって

その化学変化が素晴らしかったです。




家族がいる限り、人と繋がりがある限り、少しでも人生の歯車に亀裂が走るとどこもかしこも問題が起きてしまいます。

たった一人の”出来事”が、どれだけ人々の感情を良きにも悪きにも影響を及ばすのかを丁寧に教えてくれる映画でした。


決して僕達が生きている現実世界では”見る”ことの出来ない世界観を表現した映画です。


しかし映画の中で起きていることは僕達の現実世界では割と起こりうることです。


この一見ミスマッチな映画をみなさんはどう観るでしょうか。


是非。






nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。