介護の死角のお話。映画『暗闇から手をのばせ』 [映画]
こんにちは。
映画やドラマを電車で、あるいは風呂場で、あるいは就寝時に見まくっていて
逆にブログに追いつきません。
今回ご紹介するこの映画も3週間ほど前に観たものです・・・
こんなことを続けていると”何言ってるんだこいつ”と思われてしまう
(いやもうすでに思われているのかも)
のでしっかりしたいですね・・トホホ・・って古いな。
さて、目下うなぎみたいに密かに行動しております。
ぼくはやっぱり、自分の好きなようにやりたい。
そんな場が、もうすぐ出来上がるのかもしれません。
そんなことを考えていると、目の前でおじいちゃんがメンソレータムのリップクリームを
鼻の穴に入れてグリグリ回しています。
いやいや違うよじいちゃん・・・
”yoyo”
”んーでもこれ花粉症のときとかにやったらすごい気持ちいい!ってでも周りの人ドン引き
そしたらじいちゃん唇にもその後ちゃんと塗ったよ、周りの人さらにドン引き
ぼくはそんなじいちゃんを見てカッコイイとえこひいき”
あ、”〜”ラップ調で読んでくださいね
******************************************************************
みなさんは、障害者に対してどのような認識を持っているでしょうか。
おそらくこの問題については人生で一度は考えたことがあると思います。
けど、それについて考えたことなどいつの間にか日々の生活の中で忘れ果て、
障害者の方と普段めったに関わることなく過ごしていることかと思います。
障害者は”可哀想”なのか。
それははっきり言って、僕はわかりません。
可哀想と思ったほうがいいならそう思うし
そうでないならそうする。僕の場合はそんな具合です。
むしろこの文章を書いていて「障害者」と呼び捨てだとか「障害者の”方”」と付け加えなければ
いやしかし、そのほうが気を使い差別につながるのではないかと自問自答するばかりです。
だからわかりません。
今回の映画は、そんなお話です。
障害者とは。
映画「暗闇から手をのばせ」
監督・脚本 戸田幸宏
出演 小林麻耶 津田寛治 森山晶之 菅勇穀 松浦佐知子 ホーキング青山 モロ師岡
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
あらすじ
今まで通常のデリバリーヘルスで働いてきた風俗嬢の沙織は、障害者専用風俗のハニーリップで
働くことになった。
今までの健常者である客とは全く違う様や状態をしている客に最初は戸惑うが、
様々な病状や性格の顧客と触れ合う中で次第に慣れ、心を通わせていく。
自然とそこには、”性サービス”だけではない、人と人との心のつながりが出来ていくことに気づいていく。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
まぁ、この映画も賛否両論ですね。
(ここでの賛否両論というのは主に映画の構成や演出についてです)
介護の死角となっている「障害者の性」について作られた映画です。
確かに、”赤裸々”に作られた作品と言ってしまうと厳しいコメントが寄せられてしまうと思いますが
「障害者の性」という題材を製作した映画としては門を通る最初の作品としてとてもいい映画だと思っています。
映画の中でも触れていますが、日本全国に18歳以上の在宅身体障害者は348万人いると言われています。
そこにコミットし、障害者専門のデリバリーヘルス「ハニーリップ」。
(ちなみにこのデリバリーヘルスは実在するものです。)
こうして健常者として生活していると、ほとんど障害者の方に出会いません。
家の中に閉じこもっていたり、外に出るのを嫌がったり、またはその介護をしている家族の方があまり外に出させ
なかったりと色々な事情があります。
そう考えると、まだまだ日本はそういった方たちには住みにくいのかもしれません。
作中に出てくるセリフには、障害者の方に対して、よく考えると思わず”可哀想”と思ってしまう言葉がいくつか
出てきたりします。
特に「障害者にプライバシーはないからな」というハニーリップの店長・津田の言葉には衝撃というか、何も言えないというか。
それに返す言葉が自分の中に見当たらないというか。複雑な気持ちになりました。
物語は、障害者の顧客に性サービスをしていく風俗嬢の沙織の心の変化を中心に進んでいきます。
顧客の病名も、その症状もわからない沙織。
単に、「楽そうだし、体が動かないから怖くなさそう」という理由で普通のデリヘルから移ってきた彼女。
顧客と触れ合ううちに、性のサービスだけでは決して癒えることのない心の傷に気づき、人間としても意識が変わっていきます。
その変化は健常者も障害者も何も変わりがないのかなーと思います。
いえ、思いますではなく。そうでなんです。いや、わからん・・・
そこの部分に心を通わせることが出来るのなら、障害者の方にとって、もっと住みやすい、生きやすい世界が作られて
いくのかなとちょっと思ったり。
あと一つ。
生まれながらにして障害を持って生まれた方と、健常者だったのに不運な事故で障害者となってしまった方。
この両者にもかなりの違いがあると思っています。むしろ、心の問題としてはこの両者を一緒にしてはいけないのかなと。
冒頭でも触れましたが「障害者って可哀想だと思う?」という未だに答えが出てこない問題に対して、
事故などで障害者になってしまった方には、僕は「可哀想」と即答してしまうと思います。
ここらへんは話すととても長くなりそうなのでここで止めます。
僕の知り合いでも、下半身不随の障害を持った方がいます。
健常者でもまともに就職ができないと言われている今の日本。
やはりその方も、就活をしているのですがなかなかうまくいかないみたいです。
そういう事情を聞いていると、日本はアルバイトの時給は高いし、”フリーター”という新しい、もはや職業名になりつつある
形態があるのだから、健常者はフリーターでそいうった方たちのために社員枠を空ければいいのでは?
とすげー簡単ですげー無責任な問題発言をしてしまう睦月の終わりであります。
話が脱線してしまいました。
構成や脚本の観点からみて、低評価の意見も多数ある映画ですが、
題材はとてもリアルなものなので是非入り口として見ていただきたい映画です。
今回の映画は、僕なんかがこういった映画をみて色々な意見を述べられるほどの見解を持ち合わせていません。
ただただ、こういった現実が繰り広げられているのだなと。
目を背けてはいけないなと。
そういう世界があるんだなと。まっすぐな気持ちと目で理解し、見ていきたい。
今はそれだけしかできません。
映画やドラマを電車で、あるいは風呂場で、あるいは就寝時に見まくっていて
逆にブログに追いつきません。
今回ご紹介するこの映画も3週間ほど前に観たものです・・・
こんなことを続けていると”何言ってるんだこいつ”と思われてしまう
(いやもうすでに思われているのかも)
のでしっかりしたいですね・・トホホ・・って古いな。
さて、目下うなぎみたいに密かに行動しております。
ぼくはやっぱり、自分の好きなようにやりたい。
そんな場が、もうすぐ出来上がるのかもしれません。
そんなことを考えていると、目の前でおじいちゃんがメンソレータムのリップクリームを
鼻の穴に入れてグリグリ回しています。
いやいや違うよじいちゃん・・・
”yoyo”
”んーでもこれ花粉症のときとかにやったらすごい気持ちいい!ってでも周りの人ドン引き
そしたらじいちゃん唇にもその後ちゃんと塗ったよ、周りの人さらにドン引き
ぼくはそんなじいちゃんを見てカッコイイとえこひいき”
あ、”〜”ラップ調で読んでくださいね
******************************************************************
みなさんは、障害者に対してどのような認識を持っているでしょうか。
おそらくこの問題については人生で一度は考えたことがあると思います。
けど、それについて考えたことなどいつの間にか日々の生活の中で忘れ果て、
障害者の方と普段めったに関わることなく過ごしていることかと思います。
障害者は”可哀想”なのか。
それははっきり言って、僕はわかりません。
可哀想と思ったほうがいいならそう思うし
そうでないならそうする。僕の場合はそんな具合です。
むしろこの文章を書いていて「障害者」と呼び捨てだとか「障害者の”方”」と付け加えなければ
いやしかし、そのほうが気を使い差別につながるのではないかと自問自答するばかりです。
だからわかりません。
今回の映画は、そんなお話です。
障害者とは。
映画「暗闇から手をのばせ」
監督・脚本 戸田幸宏
出演 小林麻耶 津田寛治 森山晶之 菅勇穀 松浦佐知子 ホーキング青山 モロ師岡
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あらすじ
今まで通常のデリバリーヘルスで働いてきた風俗嬢の沙織は、障害者専用風俗のハニーリップで
働くことになった。
今までの健常者である客とは全く違う様や状態をしている客に最初は戸惑うが、
様々な病状や性格の顧客と触れ合う中で次第に慣れ、心を通わせていく。
自然とそこには、”性サービス”だけではない、人と人との心のつながりが出来ていくことに気づいていく。
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まぁ、この映画も賛否両論ですね。
(ここでの賛否両論というのは主に映画の構成や演出についてです)
介護の死角となっている「障害者の性」について作られた映画です。
確かに、”赤裸々”に作られた作品と言ってしまうと厳しいコメントが寄せられてしまうと思いますが
「障害者の性」という題材を製作した映画としては門を通る最初の作品としてとてもいい映画だと思っています。
映画の中でも触れていますが、日本全国に18歳以上の在宅身体障害者は348万人いると言われています。
そこにコミットし、障害者専門のデリバリーヘルス「ハニーリップ」。
(ちなみにこのデリバリーヘルスは実在するものです。)
こうして健常者として生活していると、ほとんど障害者の方に出会いません。
家の中に閉じこもっていたり、外に出るのを嫌がったり、またはその介護をしている家族の方があまり外に出させ
なかったりと色々な事情があります。
そう考えると、まだまだ日本はそういった方たちには住みにくいのかもしれません。
作中に出てくるセリフには、障害者の方に対して、よく考えると思わず”可哀想”と思ってしまう言葉がいくつか
出てきたりします。
特に「障害者にプライバシーはないからな」というハニーリップの店長・津田の言葉には衝撃というか、何も言えないというか。
それに返す言葉が自分の中に見当たらないというか。複雑な気持ちになりました。
物語は、障害者の顧客に性サービスをしていく風俗嬢の沙織の心の変化を中心に進んでいきます。
顧客の病名も、その症状もわからない沙織。
単に、「楽そうだし、体が動かないから怖くなさそう」という理由で普通のデリヘルから移ってきた彼女。
顧客と触れ合ううちに、性のサービスだけでは決して癒えることのない心の傷に気づき、人間としても意識が変わっていきます。
その変化は健常者も障害者も何も変わりがないのかなーと思います。
いえ、思いますではなく。そうでなんです。いや、わからん・・・
そこの部分に心を通わせることが出来るのなら、障害者の方にとって、もっと住みやすい、生きやすい世界が作られて
いくのかなとちょっと思ったり。
あと一つ。
生まれながらにして障害を持って生まれた方と、健常者だったのに不運な事故で障害者となってしまった方。
この両者にもかなりの違いがあると思っています。むしろ、心の問題としてはこの両者を一緒にしてはいけないのかなと。
冒頭でも触れましたが「障害者って可哀想だと思う?」という未だに答えが出てこない問題に対して、
事故などで障害者になってしまった方には、僕は「可哀想」と即答してしまうと思います。
ここらへんは話すととても長くなりそうなのでここで止めます。
僕の知り合いでも、下半身不随の障害を持った方がいます。
健常者でもまともに就職ができないと言われている今の日本。
やはりその方も、就活をしているのですがなかなかうまくいかないみたいです。
そういう事情を聞いていると、日本はアルバイトの時給は高いし、”フリーター”という新しい、もはや職業名になりつつある
形態があるのだから、健常者はフリーターでそいうった方たちのために社員枠を空ければいいのでは?
とすげー簡単ですげー無責任な問題発言をしてしまう睦月の終わりであります。
話が脱線してしまいました。
構成や脚本の観点からみて、低評価の意見も多数ある映画ですが、
題材はとてもリアルなものなので是非入り口として見ていただきたい映画です。
今回の映画は、僕なんかがこういった映画をみて色々な意見を述べられるほどの見解を持ち合わせていません。
ただただ、こういった現実が繰り広げられているのだなと。
目を背けてはいけないなと。
そういう世界があるんだなと。まっすぐな気持ちと目で理解し、見ていきたい。
今はそれだけしかできません。
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