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人は自分勝手な生き物。映画『白ゆき姫殺人事件』 [映画]



こんにちは。


芸術にとって味方であり敵でもあるのは”人の好み”である。


と名言っぽいことをいきなり言ってみたんですけど過去に誰か言ってるのかな。


ふと自分で思った言葉です。






芸術っていうのは


評価の教科書はないわけで




多くの人に評価される芸術作品を作りたいのなら方法は2つ。




その芸術作品を人の好みに当てはめるよう簡潔に説明できる作品を作るか。


”なるほどなるほど、そういうことか”ってやつ。




もう一つは圧倒的な力を放つ芸術作品を作るか。


”よくわからないけど、すげぇ”てやつ。






単純にいうと、この2つのどちらかを突き詰めていくということですかね。








それにしても最近東京は雨ばかり・・・


荷物を持って都内を歩き続けるボクは本当に雨を迷惑なやつとしか思えなくなってしまっている。




あぁ、恵みの雨なのに、雨ごめんなさいいぃい。


守るものがあると君のことを嫌いになってしまうよ。












************************************








人は自分勝手な生き物。



映画『白ゆき姫殺人事件』




原作:湊かなえ


監督:中村義洋


出演 井上真央 綾野剛 菜々緒 金子ノブアキ 蓮佛美沙子 小野恵令奈 谷村美月
   貫地谷しほり 染谷将太 生瀬勝久










いやいや・・・・


この映画みなさんの評価低いなぁぁ。








『告白』という同じく湊かなえさんの作品は映画でもかなりの大ヒット作で


多くの人々の心に深く刻まれた作品だったと思います。








しかしこの映画に関しては他の方のレビューを見てみると結構酷評なんですよね。










ちなみにボクはすっげぇ面白かったんですけどね(笑)




すみません、浅い人間でw






”原作の方が終わりまで絶望感で締めくくっていてよかった”


”究極に中途半端な映画だった”


”単調すぎる”






など酷評がかなり。






そうかな〜いい映画だったと思うんだけどなー。








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あらすじ


とある公園で誰もが認める美人OLが全身をメッタ刺しにされ、その上火までつけられた残忍な殺人事件が起こる。


テレビ局でワイドショーを制作するディレクター赤星は、企画を作るべくこの事件を独自で追っていく。


さまざまな人間からインタビューをとっていく中、事件の日から姿を消した城野美姫の存在を知ることになる。


取材を通じて変な噂を語りはじめる城野美姫の同僚・同級生・家族・恋人。


その話はどれも城野美姫が犯人だと思わせざるをえないようなものばかりだった。


果たして城野美姫は残忍な事件を犯した魔女なのか・・・・


それとも・・・・






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








まぁ確かに。




振り返ると話が”単調”であったのかもしれない。




”結末が読みやすい”のかもしれない。




















映画にあまり多くを求めてはいけない(!?)




できれば映画は、




”今を生きろ”と言いたいです。


その瞬間を凝視してほしい。


1秒、2秒を凝視する。




自信ないけど。










役者の表情を凝視していけばもっと映画を面白く観ることができるのになぁと
最近すごく思います。






おおっっと話がそれそうww














ちなみにボクは原作を読んでいません。




そりゃ小説から映画化された物語の多くは小説の面白さに勝てない。






それは小説の世界はあなたが好きに想像できる世界だから






映画はもしかすると、無理矢理押し付けられる要素もあるので




そりゃ文句を言いたい気持ちも少しはボクにもわかるかなと。






そんなときは、役者の表情、演技を凝視するしかない。






彼らの演技を真摯に受け止める。




対峙


対決




映画の醍醐味はまさしくそこに。




っておおっとまた話がそれてしまった。














映画の構成としては




ディレクターが事件被害者や疑い深い人物に関わる周りの人間にインタビューを行い


番組を作り上げていく進行と同時に物語は進んでいきます。










映画に出てくるワイドショーのシーンも、完全に観ている側(ボク達)が本当に朝のワイドショーを観ているかのような


”体感”型の作りになっています。










最初は結構重い映画かなーなんて思っていたんですけど


ちょいちょい、狙っているのかわからないんですけど笑いどころがあって




家族、恋人、友達、不倫相手、兄弟、誰とみても楽しめる映画だと思います。










綾野剛さんの契約社員っぽいちょいクズなディレクター役はボクの中でかなりはまり役だなと思いました。




さらに今回の微妙な表情が多い役を絶妙に演じていた井上真央さんも素晴らしかった。
八日目の蝉以降、暗深い役にも高い評価がある彼女の演技力は今後も楽しみです。








そしてこの映画の一番伝えたいこと!かはわかりませんが




人間の自分勝手な部分がもろ出ています。




ネタばれになるのでこんな遠い言い回ししかできないのですが




みなさんも多分この映画でインタビューされてベラベラ話をする人達のような経験が少なからずあることと思います。




自分に都合がいいとは現代人の特徴ですね。






誰の心にもあるその自分勝手さが、とんでもない現実を引き起こしてしまうことはよくあること。













Twitterのタイムラインもかなり画面に効果的に表示されるのも


”現代”を表現する映画の象徴だと思いました。












とにかく、本当に誰とでも、誰とでもエンターテインメントとして楽しく観られる映画なので


軽くDVDレンタル屋さんに行って、かるーくこの作品を抜き取って観てみてほしい映画です。








”誰とでも観れる映画”って実はなかなかないかも?




そんなことないかな?




是非☆


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