どういう視点と心を持って観るか。映画「恋人たち」 [映画]
こんにちは。
朝起きたら、例のアシダカグモさんが亡くなっていました。
なぜ?寒いからかな。
最近めっきり姿を見せなくなって、もう家の中にはいないのかなと思っていたのですが。
何を思って、最後ここにいてくれたのだろ。
連日報道される車の事故の数々。
動物も人もひかれてしまうことが日々起きている世の中。
言い方を極端に変えると、”走る凶器”が自分たちの横を通り過ぎる日常。
あまりにも突然にしか起こらない交通事故は、もう「運」という単純な、そして広い言葉でしか
言いようがないように思えます。
動物にも人にも必ず未来があって、それを奪われるというのはやはり最も残酷な結末で残念でありません。
自動運転が進む中で、もしかしたら何十年後かの未来は「自分で車を操作するのが違法」になる時代が来るかも
との声も上がってきています。
僕はその点に良い悪いはわからないですが、「不慮の事故」が大幅になくなる未来を願っています。
————————————————————————————————————————————
どういう視点と心を持って観るか。
映画「恋人たち」
監督 橋口亮輔
出演 篠塚篤 成嶋瞳子 池田良 安藤玉恵 黒田大輔 山中崇 内田慈 山中聡
リリー・フランキー 木野花 光石研
あらすじ
橋梁点検の仕事をしているアツシは愛する妻を通り魔殺人事件で亡くした辛い過去を持っていた。
女として廃れていく道を辿るパートタイマーの瞳子は、取引先の男と親しくなったことから平凡な日常が変わっていく。
弁護士の四ノ宮は、友人にひそかな重いを寄せていたが、ある日誤解が生じてしまう。
————————————————————————————————————————————
冒頭から重い話題を引きずって、映画も重い内容のものです。
映画業界の片隅、大型商業映画とはかけ離れた位置のコアな方たちにはかなり評価が高い映画です。
アジアで日本の映画が衰退していき、いまや韓国映画や台湾の映画が勢いをつけてる昨今
この「恋人たち」の登場で「まだ日本にもこういう映画が作れるのか」と、どっかから飛んできた
上から目線の評価まで飛び交うほど。
僕の周りでこの映画を知ってるのは、ごくわずか。
(というか僕の周りでは映画好きな方(実際に映画を定期的にしっかり観ている方)がほとんどいない)
それとTwitterで顔も合わせたことのない映画好きの方ぐらいでしょうか。
人間として、女として、男として、少し廃れて人生の希望という光がくすんでしまった方たちに焦点をあてた物語。
物語の中心となる3人は橋口亮輔監督のワークショップに参加しオーディションで選ばれた方たち。
メインの3人のうち二人が実名と同じ役柄で出演していますが、もしかしたら役者さんに「実名と同じのほうが感情移入しやすいか・否か」を選ばせたかもしれません。
あらすじの通り、3人の人生が思い切り描かれた、実はシンプルなストーリーです。
出演者の役8割をアマチュアの俳優が占めているだけあって、出て来る人出て来る人が一度も観たことない役者さんが多いです。
ほぼ無名に近い役者さんたちが存在感を剥き出しに発揮しています。
登場人物をこれでもかっ!!ってぐらいに映し続けるカメラワークも手伝って、人間の魅力に溢れた作りになっています。
橋梁点検のアツシ演じる篠塚篤さんは、家族を不慮に亡くし、抜け殻となっていながらも「生きていく”のか”」という
役を見事に演じています。ぶっきらぼうに吐き出す台詞の中に、アツシの様々な葛藤の思いが中身ギッシリに詰まっていて、
観ている側を緊張させるほどの演技力でした。
パートタイマー瞳子役の成嶋瞳子さんは、大型商業映画では映し出すことが決してできない
中年の女の露骨な生々しさ、生理面や感情面を”ビッタビタ”に演じていていました。
何かしらの覚悟がないとあそこまで演じるというのは本当に難しいと思います。
弁護士役の池田良さんは、一見物語の花形役と思いきや、日本において現実社会ではまだまだ厳しいセクシャルマイノリティ
の問題に痛いほどぶつかっていきます。
社会からの孤独を、常に笑顔でいることによって平静を保つエリート弁護士。
車での長回しのシーンは必見でした。
有名な俳優さんでリリー・フランキーさん、光石研さんが出ています。
が、個人的にこの二人がこういった自主的商業映画に出ているのはもう見飽きているので
もっと若い人気俳優さんをチョコチョコと出せないものかなーと個人的に超思っています。
それこそ小栗旬さんとか、綾野剛さんとか演技に対して考え方も真摯な俳優さんをほんの少し
登場させるだけでも、こういう映画を観てくれる層の幅が少し広がると思うんです。
こういう映画を、普段の大型商業映画しか観ていない方にオススメするのは本当に難しく
恐らくほとんどの人が途中で寝てしまうかもしれません。
重い内容
一見何言ってるかわからない比喩のような台詞の数々。台詞の多さ。
決して気持ちのいいものじゃない映像表現の数々(残酷なわけではなく、人間のなまなましさを見せつけられる)
なぜタイトルが「恋人たち」なのかも、本当の答えが分かる人なんていないでしょう。
なので、オススメしません(!?)
ただ、人間の感情のサイクルってグルグル回っていて、それもやはり歳が変わると色々な経験を経ていきます。
世界では様々な事件が起き、様々な問題が起き、解決へ向ったり、為す術もなく停滞していたりと進んだり立ち止まったりしています。
もしかしたらこれから生きていく中で、そういった事件や問題に直面している人と出会ったり関わったりすることもあるかも、しれません。
そんなときに、この映画を入口にして人々の深いところにある感情を見つめてみるのも、いいのかも、しれません。
どういう視点と心を持って、この映画を観るのかが肝心だと思いました。
是非(結局オススメ)
朝起きたら、例のアシダカグモさんが亡くなっていました。
なぜ?寒いからかな。
最近めっきり姿を見せなくなって、もう家の中にはいないのかなと思っていたのですが。
何を思って、最後ここにいてくれたのだろ。
連日報道される車の事故の数々。
動物も人もひかれてしまうことが日々起きている世の中。
言い方を極端に変えると、”走る凶器”が自分たちの横を通り過ぎる日常。
あまりにも突然にしか起こらない交通事故は、もう「運」という単純な、そして広い言葉でしか
言いようがないように思えます。
動物にも人にも必ず未来があって、それを奪われるというのはやはり最も残酷な結末で残念でありません。
自動運転が進む中で、もしかしたら何十年後かの未来は「自分で車を操作するのが違法」になる時代が来るかも
との声も上がってきています。
僕はその点に良い悪いはわからないですが、「不慮の事故」が大幅になくなる未来を願っています。
————————————————————————————————————————————
どういう視点と心を持って観るか。
映画「恋人たち」
監督 橋口亮輔
出演 篠塚篤 成嶋瞳子 池田良 安藤玉恵 黒田大輔 山中崇 内田慈 山中聡
リリー・フランキー 木野花 光石研
あらすじ
橋梁点検の仕事をしているアツシは愛する妻を通り魔殺人事件で亡くした辛い過去を持っていた。
女として廃れていく道を辿るパートタイマーの瞳子は、取引先の男と親しくなったことから平凡な日常が変わっていく。
弁護士の四ノ宮は、友人にひそかな重いを寄せていたが、ある日誤解が生じてしまう。
————————————————————————————————————————————
冒頭から重い話題を引きずって、映画も重い内容のものです。
映画業界の片隅、大型商業映画とはかけ離れた位置のコアな方たちにはかなり評価が高い映画です。
アジアで日本の映画が衰退していき、いまや韓国映画や台湾の映画が勢いをつけてる昨今
この「恋人たち」の登場で「まだ日本にもこういう映画が作れるのか」と、どっかから飛んできた
上から目線の評価まで飛び交うほど。
僕の周りでこの映画を知ってるのは、ごくわずか。
(というか僕の周りでは映画好きな方(実際に映画を定期的にしっかり観ている方)がほとんどいない)
それとTwitterで顔も合わせたことのない映画好きの方ぐらいでしょうか。
人間として、女として、男として、少し廃れて人生の希望という光がくすんでしまった方たちに焦点をあてた物語。
物語の中心となる3人は橋口亮輔監督のワークショップに参加しオーディションで選ばれた方たち。
メインの3人のうち二人が実名と同じ役柄で出演していますが、もしかしたら役者さんに「実名と同じのほうが感情移入しやすいか・否か」を選ばせたかもしれません。
あらすじの通り、3人の人生が思い切り描かれた、実はシンプルなストーリーです。
出演者の役8割をアマチュアの俳優が占めているだけあって、出て来る人出て来る人が一度も観たことない役者さんが多いです。
ほぼ無名に近い役者さんたちが存在感を剥き出しに発揮しています。
登場人物をこれでもかっ!!ってぐらいに映し続けるカメラワークも手伝って、人間の魅力に溢れた作りになっています。
橋梁点検のアツシ演じる篠塚篤さんは、家族を不慮に亡くし、抜け殻となっていながらも「生きていく”のか”」という
役を見事に演じています。ぶっきらぼうに吐き出す台詞の中に、アツシの様々な葛藤の思いが中身ギッシリに詰まっていて、
観ている側を緊張させるほどの演技力でした。
パートタイマー瞳子役の成嶋瞳子さんは、大型商業映画では映し出すことが決してできない
中年の女の露骨な生々しさ、生理面や感情面を”ビッタビタ”に演じていていました。
何かしらの覚悟がないとあそこまで演じるというのは本当に難しいと思います。
弁護士役の池田良さんは、一見物語の花形役と思いきや、日本において現実社会ではまだまだ厳しいセクシャルマイノリティ
の問題に痛いほどぶつかっていきます。
社会からの孤独を、常に笑顔でいることによって平静を保つエリート弁護士。
車での長回しのシーンは必見でした。
有名な俳優さんでリリー・フランキーさん、光石研さんが出ています。
が、個人的にこの二人がこういった自主的商業映画に出ているのはもう見飽きているので
もっと若い人気俳優さんをチョコチョコと出せないものかなーと個人的に超思っています。
それこそ小栗旬さんとか、綾野剛さんとか演技に対して考え方も真摯な俳優さんをほんの少し
登場させるだけでも、こういう映画を観てくれる層の幅が少し広がると思うんです。
こういう映画を、普段の大型商業映画しか観ていない方にオススメするのは本当に難しく
恐らくほとんどの人が途中で寝てしまうかもしれません。
重い内容
一見何言ってるかわからない比喩のような台詞の数々。台詞の多さ。
決して気持ちのいいものじゃない映像表現の数々(残酷なわけではなく、人間のなまなましさを見せつけられる)
なぜタイトルが「恋人たち」なのかも、本当の答えが分かる人なんていないでしょう。
なので、オススメしません(!?)
ただ、人間の感情のサイクルってグルグル回っていて、それもやはり歳が変わると色々な経験を経ていきます。
世界では様々な事件が起き、様々な問題が起き、解決へ向ったり、為す術もなく停滞していたりと進んだり立ち止まったりしています。
もしかしたらこれから生きていく中で、そういった事件や問題に直面している人と出会ったり関わったりすることもあるかも、しれません。
そんなときに、この映画を入口にして人々の深いところにある感情を見つめてみるのも、いいのかも、しれません。
どういう視点と心を持って、この映画を観るのかが肝心だと思いました。
是非(結局オススメ)
2016-11-13 11:51
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0