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現実世界に癒しを。 アニメーション映画『言の葉の庭』 [映画]

こんにちは。

先日、待ち合わせをしていました。

その方は中国の方で、待ち合わせ時間2分ほど遅れて僕のもとにやってきました。

彼はものすごく誤っていて、『寒い中待たせてごめんなさい、温かいものでも飲みましょう』と少しカタコトな日本語で言ってくれました。


近くにコンビニや自販機が本当にたまたまなく、あったのは個人がやっているコンビニみたいな店。

僕の方が彼をもてなす立場だったので財布を取り出そうとすると、彼は僕の取り出そうとする手を制止させ、『待ってもらったお礼をさせてください』と自分の財布を出しました。


しかし、”あったか〜い”と書かれている保温機を空けて飲み物を手にとると、全然温かくありませんでした。

ぬるい。いや、ぬるいのもっと前の段階ぐらいの温かさ。

彼も失笑し、しょうがないですね、と言い2本手に取りレジに行き奢ってくれました。


外に出て、いただきますとお礼を言い飲みました。


お世辞にも、「あったまりますね。」
なんて言えないぐらいのモノでした。

せっかく、親切な心遣いをもらい感謝したかったのに、テキトーなお店の商品で
感謝しきれなかったのが残念でした。


少しその店の日本人に苛立ちをおぼえましたね。


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この作品、素晴らしすぎて3回連続でみてしまいました。

作品時間が40分と短く見やすいこともありますが、ずっとこのアニメーションの
世界に浸っていたい、そう思う一心でした。



現実世界に癒しを。
アニメーション映画

『言の葉の庭』

監督:新海誠


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あらすじ

靴職人を目指す高校生・タカオは雨の日は決まって学校をさぼっていた。
ある日いつも訪れる日本庭園の公園の雨宿りばに行くと、ビールを片手にチョコレートをつまみにする
謎の年上の女性がいた。二人は約束もないまま雨の日だけそこで会い、心を重ねていく。

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アニメーション作品に表現出来ない演出はないと思っています。

制作側の意図、監督が描くシーンが思い通りに描ける。

それがアニメーションの醍醐味だと思っています。




この作品は全てが美しい。

絵の力というものを思う存分思い知らされた作品でした。

心を落ち着かせる雨音、水面に広がる美しい無数の波紋。

濡れて色濃く生きる緑、太陽の光を浴びる清らかな緑。

電車の音でさえ心地いい。

絵から生まれた、アニメーションの中の人間に命を与える声優の言葉

一つ一つ丁寧に吐き出される言葉、魂が込められている言葉。

、、切なく、恋しく、繋がれる二人の会話。

それだけで全てを語ってしまう大きな瞳、綺麗に流れ落ちる涙。

都会の景色と合わせて繰り出される素敵な映画音楽。

少年の美しすぎる純粋な思い。

夢への真摯な気持ち。

可憐ですぐ壊れてしまいそうな年上の女性。

不器用で、それでも絶対的な優しさを纏っていて。

二人の綺麗な言葉の掛け合い。

時折出てくる散らかっている部屋さえも、懐かしさや安らぎ。羨ましささえも感じさせてくれます。


みていて気分がものすごく落ち着きます。

それと同時に、何か自分の中で光るものが出てきます。

何度もみたくなる。



現実世界では、雨が苦手な人も多いし雨に濡れる緑なんて見向きもしないでしょう。

現実世界では、作中の二人みたいな話し方をする人なんていないでしょう。
(簡単に言えば、エヴァンゲリオンの綾波レイみたいに話す人をみたことがありますか?ということ)

現実世界では汚い部屋は汚いし。

電車の音なんて騒音だし、雨音なんて”聴く”もんじゃない何て人は大勢いるでしょう。


でもこの映画ではそれら現実の世界が絵になってアニメーションになって

とても素敵に僕らの目に入ります。


この映画をみたあとは、ほんの少し、もしかしたらだけど

現実の世界を見る目が、心が、ほんの少し、良いものになっていると思います。

現実世界に飽きている人、疲れている人。

それは自分の心が、目が荒んでしまっているからなのかもしれません。

是非、大切な人とゆっくり、そして何度でもみてみてください。

きっと現実世界に癒しを持てるかもしれません。











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